2014.04.15 Tue
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オシャレの功罪? カラーリングの仕組みと髪に与える影響

オシャレの功罪? カラーリングの仕組みと髪に与える影響

 

あなたの髪は何色ですか? にわかに“黒髪ブーム到来!”とは言われているものの、まだまだ若者を中心に、さまざまな色が目につきます。定番の茶系だけでなく、鮮やかなピンクや緑まで、手軽に見た目の印象を変える手段として浸透、いや進化しているのかもしれません。しかしオシャレのためとはいえ、カラーリングを繰り返すことで起こる髪や地肌へのダメージは気になるところ。しかし実際は、なぜダメージがあるのか、そもそもどんな理屈で髪が染まるのかもよく知らない方がほとんどでは? そこで今回は前後編に分け、髪の毛の“カラーリング”についての情報をたっぷりご紹介します。前編は髪の毛の色が決まるメカニズムと、カラーリングの仕組みについてご紹介します。

 

髪の色はどうやって決まる?
私たちの髪の色はどのような仕組みで決まるかご存じですか? 髪の色は、髪の中に含まれるメラニンの量によって決まります。メラニンは髪だけでなく皮膚や瞳の色を決める色素細胞で、人間のカラダにとって有害な紫外線を吸収し、カラダを守る役割を持っています。日焼けに関するトピックで耳にしたことがある方もいますよね。

髪に含まれるメラニンは、毛根近くのメラノサイトという色素細胞の中で合成されます。メラノサイトは毛母細胞という髪の毛をつくる元の細胞と隣り合っており、毛母細胞が細胞分裂して髪がつくり出される際に、メラノサイトからメラニンを髪の内部に取りこむことで髪に色がつくのです。また髪に含まれるメラニンには、黒褐色系のユーメラニンと黄赤色系のフェオメラニンの2種類があります。たとえば日本人をはじめアジア系の人種は、髪の中にユーメラニンを多く持ち、かつメラニンの総量が多いので黒髪が多く、欧米人などにみられる茶髪や金髪は、フェオメラニンの割合が多く、さらに黒髪系の人種と比較して髪に含まれるメラニンの総量が少ないため、生まれつき明るい色なのです。では、メラニン色素を持たない髪はどうなるのかというと、お察しのとおり“白髪”になります。何らかの理由でメラノサイトが機能しなかったために、メラニンを持たずに生えてきた髪が、白髪というわけです。

 

カラーリングの仕組みと髪に与えるダメージ
髪の色はメラニンによって左右されるため、カラーリングで髪の色を変えるためにはメラニンを分解する必要があります。カラーリングの仕組みを理解するためには、まず健康な髪の状態について知っておきましょう。

髪の主成分はタンパク質で、外側から、キューティクル、コルテックス、メデュラという3層から成り立っています。キューティクルは、ケラチンという固いタンパク質からできており、うろこ状にピッタリと重なって髪の内部を保護する役割があります。さらにその表面をMEA(18-メチルエイコサン酸)という脂質が覆い、健康的な髪はこれらがしっかり機能しています。髪の滑らかさやツヤなども、キューティクルとMEAの働きによるものです。また、髪は肌と同じくpH 4.5~5.5程度の弱酸性が最適だと言われています。

カラーリング剤は、キューティクルが弱酸性で閉じ、アルカリ性になると開く性質を利用しています。そのため、多くのカラーリング剤にはアンモニアなどのアルカリ性の薬品が含まれており、カラーリングをすると、ツーンとした匂いを感じるのはそのせいです。カラーリング剤を髪に塗ることでpHをアルカリ性に変え、開いたキューティクルの隙間から髪の内部へ浸透してメラニンを分解・脱色するのがブリーチの仕組みです。ヘアカラーはブリーチしたところへ、さらに染料が浸透して色素が定着することで発色します。

しかし、健康な髪の毛は弱酸性。そこにアルカリ性のカラーリング剤を使うので、ダメージを受けるのは明らかです。MEAは1回のカラーリングで80%が失われるとも言われており、カラーリングした髪がパサついたりツヤが失われるのは、キューティクルとMEAの働きが失われているので、残念ながら仕方がないリスクと言えます。

 


 

髪の色が決まる仕組み、カラーリングの仕組みを知ると、そのリスクを認めざるを得ません。それでも髪のオシャレを楽しみたいアナタへ、次回はカラーリングと上手に付き合うコツをご紹介します。

 

参考:

茶髪は髪に悪い?

「髪の成分」

「髪とpHの関係」

髪の色のなりたち

髪の構造

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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