2014.03.05 Wed
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意外と知らない「COPD」……タバコが引き起こす肺の生活習慣病って?

意外と知らない「COPD」……タバコが引き起こす肺の生活習慣病って?

 

風邪でもないのに咳と痰が。風邪が治りかけても咳がなかなか収まらない。ちょっと動いただけでも息切れが酷い。

これらの症状、身に覚えがありませんか? もしかすると「COPD」の症状かもしれません。

この耳慣れない四文字のアルファベット、COPDは別名「慢性閉塞性肺疾患」と呼ばれる呼吸器疾患のひとつです。タバコなどが原因で肺に炎症が起こり、空気の通り道である 気道が狭くなる病気で、最終的には正常な呼吸ができなくなってしまうことから、”死よりも怖い”と言われることも。長い時間をかけて進行する病気でもあり、肺の生活習慣病と呼ばれています。

 

日本と世界における「COPD」の現状
厚生労働省によると、2012年、日本国内におけるCOPDによる死亡者数は16,402人。諸外国に比べるとまだまだ喫煙率の高い日本では、増加傾向にあります。世界的にも増え続けていて、世界保健機関(WHO)は、2030年には死亡原因の第3位になると予想。ちなみに今でも日本人の死亡原因第10位。認知度の割にはとても怖い病気だということが、おわかりいただけましたでしょうか?

しかし禁煙を勧める動きもまた、世界的なもの。それなのにどうして増加傾向? その答えのひとつとして、COPDの進行の遅さが挙げられます。徐々に悪化するのが特徴で、20年~30年の喫煙歴があれば先に述べたような呼吸不全を起こす重症化も考えられます。20~30年前といえば今よりずっと、喫煙者の数が多かった時代。そのころからの喫煙習慣を続けている人たちに発症することが、現在のCOPDの死亡率を高めているという考察もあります。

 

COPDの原因・症状・治療法は?
COPDの主な症状は冒頭で挙げたように、咳や痰、息切れと、大きな病気を疑うものではありません。そのため見落とされがちだとも言えます。原因のほとんどはやはり、タバコ。患者の9割以上が喫煙者と言われています。喫煙により気道や肺胞の炎症が生じ、肺の働きが低下します。炎症により、気管支壁が膨らむ、痰が気管支内に大量に排出されるといった影響があり、空気の通り道がふさがれます。気管支の先にある肺胞は、吸い込んだ空気を取り込む役割を果たしていますが、こちらも喫煙により壊されるなどの悪影響が。

この病気、進行の遅さと並んでもうひとつ大きな特徴があります。それは……治療を進めても肺や気管支を元の健康な状態に戻すことができないこと。残酷な事実……ではありますが、そもそも肺機能は加齢とともに低下していくもの。喫煙はその速度を大きく速めます。COPDは最たる例、と言えるかもしれません。COPDの治療は、タバコが原因で速まってしまった肺機能の低下の速度を少しでも遅らせるものなんです。

当然ながらまずは「禁煙」です。その次は運動療法。COPDは風邪を引いて咳や痰が増えたり、体力の衰えで息切れすることが多くなったり、症状を重くすることで悪化の速度が増します。体力づくりは欠かせないんですね。これら本人の努力だけでは日常生活に支障を来すレベルになってしまったら、病院にかかります。気管支を広げる、炎症を抑えるなど対症的な薬物療法が一般的です。

 


 

きっかけはありふれていて時間をかけて悪化する、完治はできず対症療法しかない……。原因や対処法を知ると、なんだかこの病気の認知が低い理由もわかる気がします。愛煙家の方は覚えておいたほうがいい病気でしょう。そうでなくても咳、痰で悩まれている方、息切れが気になる方も頭の片隅に入れておいて損はありません。病は気から、ですが、まずは知ることから。

 

参考:

最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 気になるカラダの症状 | Health Scramble

咳、痰、息切れが気になるあなたに-copd-gooddays.jp -慢性気管支炎、肺気腫を含むCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の総合情報サイト

COPD(慢性閉塞性肺疾患)情報サイト GOLD-jac.jp

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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