2013.11.25 Mon
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呼吸を制する者は己を制す? 50万部ベストセラーに学ぶ「意志力」の鍛え方

呼吸を制する者は己を制す? 50万部ベストセラーに学ぶ「意志力」の鍛え方

 

「一度きりの人生が最高の人生に変わる」「自分の潜在能力を確実に引き出す」と銘打たれた心理学講義の本『スタンフォードの自分を変える教室』が世界中で絶賛されています。著者はアメリカのスタンフォード大学で教鞭をふるう、女性心理学者のケリー・マクゴニガルさん。日本でも50万部突破のベストセラーとなっています。仕事への集中力を高める実践的ビジネス書と言える内容で、ビジネスマンたちがこぞって手にしているようです。

本書のテーマは「意志力」。これまで抽象的な精神論で語られてきた「自分を変える」という概念を心理学や脳科学に基づいて説き明かします。“意志力はコントロールできる”こと、そのためにはどうすればいいのかを具体的に教えてくれることが最大の特徴であり、ヒットの要因でしょう。

 

脳の前頭前皮質がつかさどる3つの力
本書では「意志力」を「注意力や感情や欲望、つまり自己の本能をコントロールする能力のこと」と定義しています。さらに意志力には具体的に3つの力がある、と続けます。1つ目は仕事を先延ばしにしたり、集中力を欠いたりすることなく、やるべきことに取り組む「やる力」。2つ目は、たばこや甘い物、そして一夜限りの恋など、さまざまな欲求や衝動を断ち切る「やらない力」。最後は、自分が本当に望んでいる目標や理想像を思い出す「望む力」。3つの力は前頭前皮質という脳の一領域がつかさどり、「やる力」は前頭前皮質の上部左側、「やらない力」は上部右側、「望む力」は中央少し下と、それぞれ異なる部分が受け持っています。

「私たちには脳は一つしかないが、心は二つある」という神経科学者の言葉にある通り、人間は相反する欲求を同時に抱えるものです。たとえば、テレビを見ながらソファでゴロゴロしていたい欲求と、今日中に資料を読み、報告書をまとめて週明けの会議に臨みたい(そして「デキるやつ」と認められたい)欲求。二つの自己が対立した時、「やる力」「やらない力」「望む力」のいずれかを働かせ、欲求をコントロールできるかどうか。それが意志力の問題です。脳を鍛え、意志力を強めることができれば、行動は劇的に変わります。結果仕事の効率や意欲が向上し、賞賛や昇進が得られるとともに自分の望みが実現できる、というわけです。

 

1日5分で脳は活性化し、行動が変わる
では、意志力を鍛えるためには何をするべきなのでしょうか。本書が推奨する最も効果的な方法の1つが「瞑想の呼吸法」、かんたんに言えば「呼吸に意識を集中するトレーニング」です。

まず、椅子に座って足の裏を床にぴったりつけるか、クッションの上であぐらをかきます。背筋は伸ばし、両手は膝の上。次に目を閉じるか真っ白な壁の一点を見つめ、呼吸に意識を集中します。最初は、心の中で「吸って」「吐いて」とつぶやきながら。数分続けると言葉にしなくとも、鼻や口での息の出入り、お腹や胸が膨らんだりしぼんだりする感覚に集中できるようになります。

気が散ったり、ほかのことを考えているとに気づいたら、その都度呼吸に意識を戻しましょう。これは普段の生活で目標から遠ざかりそうになっている自分を、目標のほうへ引き戻す作業と同じことです。

まずは一日5分からはじめ、習慣化すれば10~15分に。短時間でもとにかく毎日続けることが大事です。筋トレと同じで定期的に行うことで脳の灰白質が増加し、鍛えられていきます。それによって前頭前皮質の働きが活性化され、集中力は高まり、自己内の欲求や外部からの誘惑に惑わされないようになる、と本書は説きます。まさに、「呼吸を制する者は己を制す」のです。

 


 

スタンフォード大学では、ケリー・マクゴニガルさんの講義に参加した人のうち、97%が「自分自身の行動を以前よりもよく理解できるようになった」と感じ、84%が「意志力が以前よりも強くなった」と答えたという“奇跡の授業”。そこで語られた呼吸法を極めることができれば、もう目の前の欲求に負けることはありません。仕事も恋も、目標に向かってまっすぐ進む「デキる男」になるために、早速実践してみてください。

 

参考:

『スタンフォードの自分を変える教室』(著者:ケリー・マクゴニガル 翻訳:神崎朗子 発行:大和書房)

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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