2013.10.21 Mon
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江戸時代に愛された健康的な食生活の友とは?

江戸時代に愛された健康的な食生活の友とは?

 

「食事は腹八分目」「塩分や脂分を摂りすぎずに薄味に」……。これら食に対する教えは、食と健康を語る上で欠かせない考え方ですよね。これらは江戸時代の儒学者・貝原益軒によって編まれた書物『養生訓』に書かれている概念によるものだということを、ご存知でしょうか。『養生訓』は精神・肉体の双方から健康的な生活のあり方について説かれたもので、実際当時の人々に広く読まれては、その生活に大きく影響を与えました。

『養生訓』の例に違わず、江戸時代から伝わる風習、教えは今もなお私たちの生活に役立っています。特に、冒頭挙げたような“食と健康”に関する内容には学ぶところが多そうです。各種江戸時代を研究・題材にした文献から今回は、江戸時代の庶民の食生活/風俗をわかりやすく描いたコミックエッセイ『召しませ! お江戸ごはん 日本の健康食 再注目コミックエッセイ』を参考に、当時の人々の食事・食生活を知る旅へご案内します。

 

江戸時代の人々が愛した食品
江戸時代の人々に愛された食品があります。それは“豆腐”。「ホトトギス 自由自在に聞く里は 酒屋に三里 豆腐屋に二里」と詠まれるほどに入手しやすく、日常食として欠かせない存在だったようです。天明2(1782)年には『豆腐百珍』という豆腐料理の情報だけが詰まった料理本が出版されていることからも、江戸時代の人々が豆腐に対してどれほどの関心を示していたかが伺えます。

江戸時代に親しまれた豆腐料理のひとつに“豆腐田楽”があります。水を切って串に刺した木綿豆腐(江戸時代の主流は木綿豆腐)の上に味噌をたっぷりと塗り、こんがり焼いた一品です。当時は八つ時(14時〜16時)に、おやつ代わりに好んで食べられていたとか。低カロリーながら植物性タンパク質や糖質が豊富な豆腐に味噌の栄養素も加わり、小腹が空いた現代人のおやつタイムにもピッタリですね。

 

江戸時代の人々の常備野菜
江戸時代に家庭の常備野菜として親しまれていたのが“大根”。江戸川川柳には「大根は いずれ世帯の 料理草」と詠まれています。大根は葉っぱまで使える優れものの食材です。江戸時代にも、一本丸々干した“たくあん”、ごま油(江戸時代ではメインの食用油)で揚げた“あげ大根”、葉の部分は味噌汁の具材として使ったりと、多様なレパートリーで余すところなく使われていました。果ては民間薬(!)として用いられており、小さく切って水飴に入れて半日置いたものには痰や咳を止める効能があるとされていたとか。

大根は葉の部分にビタミンや鉄分、白い根の部分にもアミラーゼという、胃もたれ・胃酸過多・二日酔い・胸やけにとても効果的なでんぷん分解酵素が多く含まれています。江戸時代の人々は大根の健康効果を、身を以て知っていたのかもしれません。

 


 

江戸時代の人々の暮らしは現代と比べ、とても質素だったと思われます。そんな中で愛された豆腐、大根ともにこれまたシンプルながら、しっかりとした栄養価を持った食材たち。成人病に代表されるように現代だからこそ起こりうる贅沢病を抱える私たちにとって、江戸時代の食を見返し、取り入れていくことは健康的な食生活へのヒントになるのではないでしょうか?

 

参考:

『召しませ! お江戸ごはん 日本の健康食 再注目コミックエッセイ』
(著者:竹ノ内 ひとみ、今川 美玖 監修:永山 久夫  発行:メディアファクトリー)

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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