2013.07.01 Mon
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糖尿病発症リスクが2倍に!? 1日中座りっぱなしが体に及ぼす悪影響

糖尿病発症リスクが2倍に!? 1日中座りっぱなしが体に及ぼす悪影響

 

“会社に行って、1日中椅子に座りながらパソコンで作業して、帰宅する”

多くの現代人にとって当たり前の習慣とも言えますが、椅子に1日中座りっぱなしでいることが、私たちの体を徐々に蝕んでいることが明らかになってきています。

私たちの体の仕組みは、祖先が狩猟採集を行ってきたはるか昔、食料を求めて1日中歩き続けていた当時の生活に適応するように、形作られました。しかし、毎日の生活に必要な食料が近所のスーパーやコンビニで簡単に手に入る現代、自宅やオフィスで1日中ほとんど動かずに過ごす……、という方も多いのではないでしょうか。このような習慣は私たちの体が本来意図するものと異なるため、生活習慣病をはじめさまざまな病気の原因となることも。今回は、1日中座りっぱなしが体に引き起こす悪影響を検証し、その対処法をご紹介します。

 

1日中座り続けているとどうなるの?
毎日の仕事を通して消費するカロリーの量は、その人の体質や職業によってさまざまです。常に椅子に座り続ける仕事の場合、1日の消費カロリーはたった300キロカロリー程度に過ぎないと言われています。一方で、一定以上の肉体的労働を必要とする仕事の場合、1日の消費カロリーは2,300キロカロリー程度と言われており、約2,000キロカロリーもの違いが。この差が毎日積み重なることで、私たちの健康状態に大きく影響することがあります。

“1日のほとんどの時間を椅子に座って過ごす人々”と“椅子にほとんど座ることなく活動的に過ごす人々”における健康状態の違いを比較するための調査が行われました。計80万人を対象とした過去18もの研究結果を分析した結果、毎日座りっぱなしの人々のほうが、糖尿病発症リスクが約2倍、心疾患発症リスクが約2.5倍それぞれ増加するという恐ろしい数字が……。

 

座りっぱなしが体を蝕むメカニズム
1日中椅子に座って過ごし、運動をまったく行わないことが続くと、悪玉コレステロールを無害化するのに不可欠な“リポタンパク質リパーゼ”と呼ばれる酵素の生成が妨げられます。また慢性的運動不足によってカロリー燃焼量が減少するため、体に脂肪が蓄積されやすくなります。蓄積された脂肪は、インスリンの効き目を低下させ、すい臓からのインスリン過剰分泌などを引き起こすことも。これらの症状はいずれも、糖尿病や心疾患の根本原因とされています。

 

そうは言っても、仕事中に運動するわけにもいかないし……
座りっぱなしによる体への悪影響から逃れるためには、どうしたらよいのでしょうか? 発想を転換して、運動しながら仕事ができる工夫を考えましょう。健康先進国アメリカでは、デスクと一体となっているウォーキングマシーンを使って、終日歩き続けながら業務を行う“Active Sitting”という新しい働き方を実践する人々も登場しています。日本でも、“バランスボール”を職場に導入した企業が話題になったことがありましたね。仕事中、または休憩時間を有効活用して運動することで、メタボリックシンドロームに対して改善効果が望めるという研究結果もあります。

運動しながら仕事をするほうが、創造的なアイディアが生まれやすいとする説もあり、有名なエピソードもいくつか残っています。古代ギリシャ哲学者のアリストテレスは、弟子たちと難しい問題を議論する時、散歩をしながら思索していました。また物理学者のアインシュタインは、原子力の基本となる数式“e = mc²”を思いついた時、自転車を運転していたという逸話があります。運動と創造性の関係について正確なことはまだ分かっていませんが、適度な運動によって代謝が改善され脳への血流量が増加し、脳の働きが活性化されることで、思いもよらない発想が生まれることがあるのかもしれませんね。

 

“座って仕事をする”という当たり前の習慣は、気づかないうちに私たちの体を徐々に蝕んでいきます。仕事の仕方を毎日ちょっと工夫することで、生産性アップと生活習慣病予防を同時に達成しましょう。

 

参考:

Don’t just sit there. Really.

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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