2013.06.17 Mon
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“肥満の悪循環” そのメカニズムと対処法

“肥満の悪循環” そのメカニズムと対処法

 

肥満は現代社会が抱える深刻な健康問題の一つです。世界で約4人に1人が肥満であると言われています。肥満を引き起こす原因は様々ですが、食習慣の急速な変化が理由の一つと考えられています。今回は肥満を生み出すメカニズムを、そのルーツから解き明かし、対処法をご紹介します。

 

肥満を引き起こすそもそもの原因とは?
私たちが“空腹感”や“食欲”を感じる脳と体の機能は、人間が狩猟採集を行なって生活していた約250万年前から、ほとんど変わっていないとされています。飢えと隣り合わせの毎日を生き延びるため、目の前に必要量以上の食事がある時でも、余剰分のカロリーを摂取して体内に蓄積するメカニズムなど、私たちの祖先が発達させてきたものなのです。

自然界で狩猟採集を行なっていた時代とは打って変わって現在、私たちは食料を手に入れやすい環境に生きています。その結果、狩猟時代のように求められた蓄積ではなく、本来必要とするカロリーの何倍もの食料を摂取する人も多くなりました。環境の変化が、肥満を引き起こす根本原因の一つになってしまっていることは間違いありません。

 

肥満を生み出す脳と体のメカニズムとは?
人が何かを食べると、食品に含まれる糖分は消化器を通って血中に送り込まれ、血糖値が上昇します。そこで血中の糖分が各細胞に吸収されるのを助け、血糖値の上昇を抑えるのが、すい臓から分泌される“インスリン”と呼ばれるホルモンです。インスリンは各細胞に糖を取り込ませるための、いわば“橋渡し”の働きをします。インスリンのこの働きによって血中の糖が各細胞に振り分け、取り込まれるため、血糖値が正常に保たれます。

しかし狩猟採集時代に形づくられたこのメカニズムが、現代ではうまく機能しないことも。特にジャンクフードに代表されるような“高エネルギー・低栄養価”の食品は、血糖値の急上昇を招き様々な問題を引き起こすとされています。ジャンクフードの摂取が習慣化すると、血糖値が慢性的に上昇し、インスリンの過剰分泌を引き起こします。このような現象が続くことで、インスリンの“橋渡し”作用は次第に摩耗し、最終的にほとんど効果がなくなってしまいます。一方で、すい臓はインスリンの分泌を止めようとしないため、ついにはすい臓からのインスリン分泌機能にも障害が起き、インスリン分泌不全を発症してしまいます。

インスリンには、脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑制する効果もあります。そのため、インスリン分泌不全が起きると食欲に歯止めが効かなくなり、ますます多くの糖を体内に摂取してしまう……という“肥満の悪循環”に陥ってしまうことも。この“肥満の悪循環”が、“メタボリックシンドローム”を引き起こす原因の一つだとも考えられています。

 

“肥満の悪循環”から抜け出すためには
このような状態にならないためには、血糖値の乱高下をできる限り抑えることが大切です。極度の空腹とその反動による過食は血糖値を乱高下させる原因となるので、3〜4時間毎に何かを口にすることで血糖値を安定させることができます。しかし、スナック菓子やソーダ水などは体内への吸収が速く、血糖値の急増を招いてしまうので避けましょう。間食には、タンパク質などの栄養価が豊富なピーナッツやクルミなどのナッツ類がオススメです。また、一日の血糖値を安定させ、過剰な食欲を抑えるためにも朝起きた直後にしっかりと朝食を取ることもとても大切です。

 

不規則な食生活がもたらす害は、肥満だけにとどまらず糖尿病や高血圧など様々です。空腹時にはついついジャンクフードに手が伸びてしまいがちですが、食事のバランスには気をつけて、健康的な食習慣を目指しましょう。

 

参考:

How to Rewire Your Brain to End Food Cravings

肥満が世界的規模の問題に(2007.11.22掲載)

ノボ ノルディスク – インスリン抵抗性と肥満 

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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