2013.05.27 Mon
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老化の原因が判明!? “科学的に”寿命を20年延ばせる可能性が浮上

老化の原因が判明!? “科学的に”寿命を20年延ばせる可能性が浮上

 

“永遠の若さ”は人類が抱く長年の夢ですが、実現の日はそう遠くないのかもしれません。イギリスの学術雑誌『ネイチャー』に掲載された最新の研究によると、老化を司る脳の特定部位の活動を抑制することで“寿命を約20年延ばせるかもしれない”という可能性が示唆されました。

 

アルベルト・アインシュタイン医学校の科学者たちによって行われた今回の実験では、実験用マウスを用い、老化に伴ってマウスの脳内で起きている変化が観測されました。すると、年令を重ねるにつれて、脳の視床下部において“NF-κB”と呼ばれる分子が増加しているのが発見されました。NF-κBは炎症やストレスなどに関係し、このNF-κBこそが老化を促進している原因ではないかと科学者たちは推測。そこで、脳内におけるNF-κBの活動を抑制する物質を投与したところ、マウスの寿命がなんと20%も延びたのです。さらに、これらのマウスの健康状態を測定したところ、筋肉の質・骨密度・肌のツヤなどに異常は見られず、健康体そのもの。この実験結果が人間にも適用できると仮定すると、私たちの寿命を約20年も延ばすことができる計算になります。

今回の実験で老化との関連性が見つかったNF-κBは、「炎症」を引き起こす遺伝子の働きを促し、体の炎症反応に深く関与していると言われています。炎症とは、細菌などの異物が体内に侵入した時、それらを破壊するための免疫細胞の働きのことを言います。以前から、炎症が老化の一因となることは知られていました。

本来ならば私たちにとってありがたいはずの炎症ですが、自分自身の体内の組織、例えば血管壁に付着した酸化コレステロールなどに対して生じることで、動脈硬化や血栓の増加など老化の原因を作り出してしまいます。年齢を重ねるごとに体の自由が効きにくくなることからも実感できるように、脳が“意図的”に体中に炎症を起こしやすくすることで、体を老化させているとも言われています。しかし今回、私たちはその発生メカニズムを具体的に突き止め対処することで、脳の老化機能の活動を大幅に遅らせる方法を発見したのかもしれないのです。

 

“脳の活動を一部抑制し、寿命を延ばす施術を行う”行為は、私たちの生命活動の根源に関わるため、この発見を人へ応用することに対しては慎重にならざるを得ません。しかし、今回の研究結果は関節炎・糖尿病・アルツハイマー病など、老化によって引き起こされる他の病気の解決にも役立つ可能性があります。“永遠の若さ”を手に入れるまでは行かずとも、長く健康に生きるための科学的アプローチが解明される日も近いかもしれませんね。

 

参考:

Molecules in the brain trigger ageing

Brain Experiment Could Give You an Extra 20 Years

“アンチエイジング(抗老化)、ポリアミンによる炎症抑制がカギ “

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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