2015.04.21 Tue
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敵か味方か!? 頭皮の「皮脂」が果たす隠れた役割とは 

敵か味方か!? 頭皮の「皮脂」が果たす隠れた役割とは

 

髪のベタつきや毛穴の汚れの原因のひとつでもある、頭皮の皮脂。悪玉のイメージが強いですが、それはマイナスの側面しかみていない、アンバランスな認識といえます。

実は、頭皮の皮脂は髪の健康を保つ上で欠かすことのできない成分なのです。もちろん、ケアを怠ればトラブルの原因になってしまう “諸刃の剣”でもあります。間違った知識でケアをして頭皮や髪を痛めないよう、皮脂のプラス面のはたらきを紹介しましょう。

 

潤いキープと雑菌対峙! 皮脂は頭皮と髪を守るバリア
皮脂の主成分は、中性脂肪(トリグリセリド)。男性ホルモンの刺激によって発達するため、分泌量は一般的に女性よりも男性の方が多く、1日に1〜2グラム分泌されます。皮脂は皮脂腺でつくられます。皮脂腺は顔、胸、背中、間接の裏側など全身に存在しますが、最も多いのが頭部なんですね。

皮脂腺でつくられた皮脂は、まず細胞内部に蓄積され、許容量を超えると皮脂腺内腔に放出されます。皮脂腺内腔に放出された皮脂は、皮膚の表面で汗や脂と混じり合い、皮脂膜をつくります。この皮脂膜が、頭皮と髪に含まれる水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ役割を果たしているのです。皮脂膜がないと頭皮と髪は保湿機能が低下して乾燥し、フケの大量発生や、パサパサ髪の原因とります。

皮脂膜のもう一つのはたらきが、細菌感染の防止。皮脂膜の表面には「常在菌」が生息しており、皮膚についた雑菌を退治してくれます。常在菌は生命力が強く、入浴や水泳などでは死滅しませんが、皮脂膜がなくなると活動が鈍り、感染のリスクが高まってしまうのです。また、皮脂の成分のひとつであるプロビタミンは、それ自体ではビタミンの作用はないものの、紫外線を受けることで毛母細胞を活性化するビタミンDをつくります。

このように皮脂は、頭皮と髪を守ってくれるはたらきがあることから、“天然の乳液”ともいわれています。

 

放っておくと……皮脂を敵に回さないための正しいケア
このままで終われば良いことづくしの皮脂。しかし、分泌量のバランスを崩していたり、頭皮を不潔な状態のままにしていたりすると、髪にとってマイナスのはたらきをしてしまいます。

分泌量が必要以上に多い状態、わかりやすい例ですと、髪のベタつきが挙げられます。この状態では皮脂が毛穴に詰まりやすく、発毛を妨げることも。また、何日も洗髪しないで放置しておくと、皮脂膜が酸化して粘着性のある汚れに変わってしまい、かゆみや炎症(脂漏性湿疹)を引き起こす原因に。こうなると、ついつい掻いて頭皮を傷つけるという悪循環にはまってしまいます。

もうひとつ注意が必要なのが、洗髪の仕方。極度に洗浄力が強いシャンプーを使用すると、必要な皮脂膜まで洗い流してしまう恐れがあります。殺菌効果のあるシャンプーにより常在菌が弱まり、雑菌が繁殖することもあるので、使用には注意が必要です。また、汚れを取ろうと爪を立てて洗ったり、長時間洗ったりすると、かえって頭皮を痛めてしまう結果に。

皮脂の分泌量を正常にするためには、バランスの良い食事が大切です。皮脂が多いと感じる時には、脂っぽいものや、糖分の摂取量をひかえることも改善法のひとつ。逆にフケやかゆみが出たり、髪に潤いが足りない時は、バランス良く栄養が摂れているか、チェックすることをおすすめします。また、自律神経のバランスが崩れた時も皮脂の分泌量が不安定になるので、ストレスを溜め込まないよう、普段から気分転換を心がけましょう。

 


 

皮脂は髪の敵ではありません。しかし、付き合い方を間違えれば、頭皮・頭髪の不調の原因になります。ベタつきやフケの多さなど、頭皮の状態は比較的自分でも気づきやすいシグナルのひとつ。気になったらこの記事を思い出してみてください。食事バランスの乱れが起きているか、洗髪方法が間違っているのかも。

 

参考:

『育毛の真理』 東田雪子 (角川学芸出版)

『リーブ21 発毛大辞典』〜役立つ髪の知識vol.26「皮脂の果たす役割」

髪はなぜ抜ける(髪の基礎知識) 

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 Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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