2015.03.26 Thu
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“折れない心”の素? 「レジリエンス」を知ってますか

“折れない心”の素? 「レジリエンス」を知ってますか

 

「レジリエンス(resilience)」という言葉をご存知ですか? 「レジリエンス」は「精神的回復力」「耐久力」を意味する心理学の用語で、様々な困難に対して打たれ強い心を高めるテーマにおいて昨今、使われる言葉です。

何をやってもうまくいかずに心が折れた……そんな状況から回復するためのキーワードとなるのが「レジリエンス」。覚えておくと、あなたが困難にぶつかった時に助けてくれるかも?

 

そもそも、レジリエンスって?
「レジリエンス」の概念自体は、それほど新しいものではありません。元は物理学の用語で、「復元力」を表す概念として使われるようになり、その後心理学の分野でも「精神的な回復力」を意味する言葉として広く使われるようになりました。現在、全米心理学会ではレジリエンスを「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセスである」と説明しています。

レジリエンスは個人だけでなく、企業や、国家レベルでも注目されています。様々な変化や困難に柔軟に対応し、成長につなげていく力として、企業・国家レベルでのレジリエンスが議論され、2013年冬のダボス会議では重要なトピックとしてもとりあげられました。この場合のレジリエンスが意味するものは、リーマン・ショックのような金融危機からの回復や、災害からの復興なども含まれます。

このように、個人から国家まで幅広く問われるレジリエンスですが、いずれの場合にも共通しているのは、「物事の変化によって生じる問題を乗り越え、成長につなげるための力」だということです。

 

レジリエンスの強い人・弱い人
ある状況下で、心が折れてしまう人がいる一方で、困難を乗り越えられる心の強い人もいるように、レジリエンスの強さには個人差があります。

レジリエンスに関する実験を行ったあるテレビ番組では、レジリエンスが強い人と弱い人にある傾向が見られたと紹介しています。すべての被験者に与えた課題に対し、レジリエンスの弱い人は早い段階で「無理」「向いていない」と決めつけていたり、一つ一つの結果に対して反応する人が多い傾向がありました。一方レジリエンスが高い人たちには、長時間挑戦をあきらめず、失敗を繰り返す中でも少しずつ自分の成長を感じる、「いつかできるだろう」という肯定的な気持ちを持つ人が多い傾向にありました。

これらの傾向や研究から、レジリエンスには自らの感情コントロールする力(一喜一憂しない)、自尊感情(自分の力を過小評価しない)、自己効力感(自分の成長を感じる事ができる)、楽観性(失敗の中でもいつかできると考える)、忍耐力などの要素が重要である事がわかってきました。難しい状況でもネガティブな面だけにとらわれるのではなく、ポジティブな面を見極め、自分の状況に対して客観的で前向きな心を持てるのが、レジリエンスの強い人だといえます。

 

逆境を受け止め乗り越える力 レジリエンスを高めるには
レジリエンスは、日々のちょっとした心がけで鍛えることができると言われています。久世浩司氏の著書、『なぜ、一流の人はハードワークでも心が折れないのか?』を参考に、すぐに実践できるポイントをいくつかご紹介します。

1点目は「気晴らし」です。レジリエンスを強くするためには、ものごとのポジティブな面を捉えることが重要です。そのため、まずはネガティブな気持ちを打ち消す「気晴らし」が効果的だといわれています。運動系(エクササイズやダンス、ジョギングなど)、音楽系(音楽を演奏したり鑑賞したりする)、呼吸系(ヨガや瞑想、散歩など)、筆記系(日記や手紙など、書くことで感情を可視化する) 、これら4種類は科学的根拠のある気晴らしだと言われています。

2点目は「心の支えとなるサポーターをつくる」ことです。どんなに自分に自信がある人でも、挫けそうになる瞬間はあるもの。そんな時に心から信頼できる人の存在は欠かせません。家庭の問題を解決するには家族が、仕事上の問題であれば職場の上司や同僚が、もしあなたが病気であれば、医師や看護師が大切なサポーターとなります。困難の種類によって異なる、すぐに助けを求められる相手を5人は持ちましょう。

3点目は「感謝の気持ちを高める」ことです。たとえば、仕事で失敗した際に自分を責め続けると、罪悪感を抱きます。罪悪感は自尊感情の低下につながり、レジリエンスを低下させます。そんな時に役立つのが「感謝」という非常に強いポジティブな感情です。会社のような組織であれば、誰かが失敗した時、誰かが助けの手を差し伸べてくれるでしょう。あなたが失敗してしまったら、あなたを助けてくれた相手に対して、感謝する気持ちを抱くはずです。その「感謝する」ことを強く意識づけて行いましょう。ポジティブな感情はネガティブな感情を上書きすることが研究で知られており、感謝の気持ちが豊かな人=打たれ強い(レジリエンスの強い)人でもあると言えます。

そのほかにも、十分な休息、食事はこまめに摂るなど、基本的な生活習慣の改善もレジリエンスを鍛えるために有効な手段です。

 


 

レジリエンスは「竹のようなしなやかさ」にも例えられます。ネガティブな感情を抱えてしまった時、それだけに支配されず、ポジティブな気持ちに切り替えることができるようになれば、「すぐには折れない心」が育っていくのではないでしょうか。

 

参考:

“折れない心”の育て方 ~「レジリエンス」を知っていますか?~

困難に勝つ力がつく 「レジリエンス・トレーニング」とは

「レジリエンス」~ビジネスパーソンが押さえておくべきキーワード~

『なぜ、一流の人はハードワークでも心が折れないのか?』(久世浩司著 SBクリエイティブ)

 

 Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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