2014.09.09 Tue
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流行病はかかってからじゃ遅い! 大人のための予防接種ガイド

流行病はかかってからじゃ遅い! 大人のための予防接種ガイド

 

近ごろよく見かける「大人の流行病」。特に風疹は、妊娠中の女性がかかってしまうとお腹の赤ちゃんへの悪影響が認められていることから、広く注意喚起がされています。男性の場合でも高熱が出たりと、重症化の可能性が伝えられています。風疹をはじめとした流行病は、子どもがかかる病気というイメージが強いですが、油断できないことが明らかになってきています。

さて、ここで問題です。あなたは、風疹、はしか、水ぼうそう、おたふく風邪の予防接種を受けましたか? 

どの予防接種を受け、どの病気にかかったのか、覚えていない方がほとんどでしょう。また、風疹の例もありますし、大人になってこれらの病気にかかるとどんな症状や影響が出るのか、不安に感じている方もいるはずです。そこで今回は、Men’s HOLOS読者世代が知っておきたい、流行病と予防接種の基礎知識を取り上げてみます。

 

風疹患者、実は成人男性が多い!

大人の風疹患者数の増加は、数字にもしっかり現れています。2013年の感染数は、風疹が全数掌握疾患(感染患者または感染が疑われる患者を、診断した医師から保健所へ届け出が義務づけられている感染症)となった2008年以降で最も多い14,357例。そのうち7割以上が男性で、20代~40代が約8割を占めています。この層での患者数が多いことに対し、大きな原因として挙げられるのが、抗体を持っていないこと。1995年に予防接種法が改定されるまで、男性の予防接種は任意だったため、子どものころに予防接種を受けていない人が多いのです。2012年の調査では、20~40代の男性の16%(20代 10%、30代 21%、40代 16%)が風疹の抗体を持っていませんでした。6人に1人は風疹にかかるリスクがあるということです。

風疹は感染者のくしゃみや咳などの飛沫によって感染し、発症すると発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。大半の人は一度かかると抗体ができるため、生涯かかることはありません。子どもの症状は比較的軽いのですが、大人は発熱や発疹の期間が長くなる傾向があり、妊娠初期の女性が感染すると、白内障、心疾患、難聴などの先天性風疹症候群をもつ赤ちゃんがうまれる可能性があるので注意が必要です。今のところ治療は対処療法しかないため、予防をしっかりしたいところ。

風疹の予防接種は1977年〜1995年まで、女子中学生のみ、国や自治体が強く勧める定期接種の対象でした。現在は、1歳児および小学校入学前1年間の小児が対象となり、多くの自治体において無料で受けることができます。
大人の場合は任意接種で自費となりますが、医療機関で受けることができ、妊娠を希望する女性は無料で抗体検査ができます(平成27年3月末まで ※平成26年9月1日時点)。

 

チェックしておきたい主な予防接種

風疹のほか、予防接種が勧奨されている主な病気を紹介しましょう。あなたが子どものころに受けたかどうか、思い出しながら読んでみてください。

・はしか
はしかウイルスは感染力が強く、予防接種を受けず、抗体を持っていない状態でウイルスに接触すると高い確率で感染します。感染する機会も空気感染、飛沫感染、接触感染と多岐にわたります。主な症状は、発熱、せき、鼻汁、発疹など。最初の3~4日間は38℃前後の熱が出て、治まりかけた時に再び40℃近い高熱と発疹が出ます。また、肺炎、中耳炎を合併しやすいのも特徴。大人がかかると重症化することもあり、風疹と同じく妊婦は要注意。流産や早産を起こす可能性があります。

最も有効な予防法は予防接種です。1990年4月2日以降に生まれた人は、国や自治体の勧めにより大半の方が2回接種していますが、それ以前に生まれた人は1回の接種が多く、抗体が強くないために感染・発症の可能性があります。不安な方は予防接種(任意接種)を受けるか、抗体検査をおすすめします。一度かかった方は、受ける必要はありません。

現在、定期接種の対象は、1歳児、小学校入学前1年間の幼児、中学1年生、高校3年生相当年齢の人となっています。

・水ぼうそう
発疹で代表的な流行り病といえば水ぼうそう。空気感染、飛沫感染、接触感染で感染し、全身の発疹のあと、透明な液体を含んだ水疱(すいほう)に変化し、やがてかさぶたになります。発熱はかなり個人差があります。こちらも大人は重症化することが多く、妊婦の場合は風疹と同じく天性風疹症候群をもつ赤ちゃんがうまれる可能性があります。また、一度かかっても、免疫が衰えている時に体内にいるウイルスが再び活性化し、帯状疱疹になるケースがあります。

水ぼうそうの予防接種は、これまで子どもも任意接種(自治体ごとに助成あり)でしたが、平成26年10月1日から定期接種となります。対象は、1歳〜3歳までの小児(2回接種)と、3歳〜5歳までの小児(1回接種)です。

大人は、任意接種で受けることができます。

・おたふく風邪
おたふく風邪は、発熱とともに耳の下やあごの下が腫れる症状が特徴です。38~39度の高熱が3~5日続き、1週間ほどで治まります。大人がかかると40度近い高熱が出ることがあり、さらに男性の場合、約30%が精巣炎・睾丸炎を併発します。しかし、巷で噂されているような、精子をつくる機能を失うことはほぼありません。

予防接種は、子どもも任意接種(自治体ごとに助成あり)となっています。1歳から接種でき、しっかりと抗体をつけるために、1回目の数年後に2回目を受けことを勧めています

もちろん大人も医療機関で任意接種で受けることが可能です。

 


 

予防接種は時代によって対象が違ったり、定期接種であったり任意接種であったり、人によって状況が異なります。自分が該当する流行病の予防接種を受けているかどうか、実家の両親に確認してる人もいます。お母さんが母子手帳に記録してくれていることもあるので、気になる人は近況報告がてら、聞いてみるのもいいでしょう。相対的に大人は重症化するリスクが高いことがわかります。感染症は流行すると、国や自治体からの注意喚起がされます。しっかり情報を得て、必要であれば予防接種を受けましょう。最近では会社単位で意識されている例もあります。もちろんうがい、手洗いなど、基本的な予防方法も合わせて行いましょう。

 

参考:

国立感染症研究 感染症情報センター

日本ワクチン産業協会

厚生労働省 「感染症情報」

eo健康 「病気・症状と予防」

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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