2014.07.17 Thu
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まさか自分が? 熱中症にならないための3つの心得

まさか自分が? 熱中症にならないための3つの心得

 

「どうせ暑いんだから、気合いだぁー!」と叫んでは、気合いだけで暑さを乗り切ろうとしていませんか? 残念ながら、そんなことが通じるのは、むかし見たスポ根アニメの世界だけ。ご存知のとおり、近年熱中症患者が急増しており、熱中症による年間死亡数も1994年を境に上昇傾向にあります。

要因は気温の上昇だけではありません。「これくらい大丈夫」という勝手な思い込みも重症化を引き起こす要因のひとつと考えられています。そうです、気力も体力も充実している働き盛りのビジネスマンだからこそ、要注意なのです。お年寄りや子どもたちだけの問題と侮ることなかれ。最高の夏を楽しむためにも覚えておきたい、熱中症にならないための心得をお届けします。

 

その1:「熱中症」と「日射病」って、どう違うの?

「熱中症と日射病って、どう違うの?」

そんな疑問が頭をよぎったことのある人は少なくないはず。熱中症とは“運動や暑熱によって起こる、体の障害の総称”で、日射病は“熱中症の中で重症度の高い状態”を意味します。つまり、日射病は熱中症の症状のひとつで、そのほかにもさまざまな症状があるのです。それぞれの症状を正しく知り、自分がどの状態にあるのか理解することが重症化を防ぐ第一歩。まずは熱中症の種類についてご紹介しましょう。

重症度1:熱失神、熱けいけん
熱失神は、皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳に十分な血液が送り込まれなくなって起こります。症状は、めまいや一時的な失神など。熱けいれんは、多量の発汗によって血液中の塩分濃度が低下して、筋肉痛や筋肉のけいれんなどを引き起こします。スポーツ中に起こしやすいのが特徴。症状が出たときは水分補給をして、けいれんを起こした箇所を軽くマッサージしましょう。

重症度2:熱疲労
発汗によって水分と塩分が不足し、血液循環の悪化や低血圧が起きると、全身の倦怠感、頭痛、吐き気・嘔吐といった症状が表れます。急激に気温が上がった時など、体がうまく体温調整できない場合に起こしやすくなります。梅雨明けの体が暑さに慣れていない時期や、涼しいところから外に出るときは要注意。症状が出たら、すぐに体を冷やしましょう。

重症度3:日射病、熱射病
日射病は発汗によって水分が不足し、心臓へ戻ってくる血液が少なくなってしまう状態を指します。心臓は全身の血管に血液を送るポンプの役割を果たしています。酸素を含んだ血液を送り出し、全身を循環して酸素がなくなった血液が戻ってくる仕組みは、学校で教わったとおり。この時、心臓に戻る血液が少ないと、ポンプの空打ち状態のようになってしまうのです。熱射病も発汗による水分と塩分不足が原因で体温が上がり、中枢機能に異常をきたす状態です。人は発汗と、皮膚の表面から熱を放出することで体温調節をしています。ところが水分と塩分が不足すると発汗による調節機能が低下し、高い気温によって空気中に熱を出すことも困難になり、体温の上昇が進んでしまうのです。

どちらの症状も発熱、意識障害、過呼吸などの症状が見られます。場合によっては血管が詰まって他臓器不全となり、死に至る危険性も。速やかに涼しい場所で横になって体を冷やし、水分補給をしてください。症状が激しい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

 

その2:他人事ではいられない! 「こんな時」「こんな場所」が要注意

圧倒的に発生数が多いのは、7月下旬〜8月上旬の日中です。湿気の多い梅雨時や、急に気温が上がる梅雨明けも危険な時期。また、夜でも熱帯夜がつづくと体温が下がりにくくなり、熱中症を起こす可能性が高まります。

熱中症を起こしやすいシチュエーションとして挙げられるのは、仕事やレジャーなどで屋外にいる時。仕事中に起きた熱中症による死亡事例をみると、建築業が実に40%を占めているデータも(厚生労働省:平成24年職場における熱中症による死亡災害の発生状況)。日中に外で働く機会や時間の多い人は、熱中症に遭う可能性も高く、外回りなどの外出時は特に注意が必要です。

夏こそ楽しみたいスポーツやレジャーにも、熱中症の危険がつきもの。炎天下で長時間体を動かすことは熱中症の大きな原因になります。また、多くの人が密集する場所は通気性が悪く、体温が上昇して脱水症状を起こしやすくなります。同様に車の中も、空気の乾燥が脱水症状につながるので要注意。水分補給、直射日光を避ける、休憩をしっかり取るなど工夫して、くれぐれも無理はしないように。

もうひとつ危険な場所が、家。リビングやお風呂場、トイレなど、室温が上がりやすい場所がたくさんあり、最初にも述べた“油断しがち”という落とし穴が。熱中症で亡くなった方の発症場所を調べた調査では、家(庭を含む)が全体の約45%と最も高い割合だったほど。室温は25〜28℃を目安にし、定期的に換気をするようにしましょう。

 

その3:クラッとくる前に、サクッと対処

熱中症はビジネスマンにとっても侮れない症状ですが、ポイントを押さえればリスクを下げることができます。当たり前と思われることもあるかもしれませんが、基本的な予防法と応急処置を押さえておきましょう。

<予防>
夏の日射しを長時間浴びるのは当然、危険です。外出時はできるだけ帽子をかぶるようにしましょう。仕事中に帽子はちょっと……という時は、日かげを歩いたり地下街を通るなどの工夫を。同じく衣類では、軽装を心がけ、通気性の良い服を着ることも、体温の上昇を防ぐ効果があります。

水分を摂ることも基本にしてマスト。のどが乾いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。塩分を含んだスポーツドリンクには水分の吸収スピードを上げる効果があり、熱疲労の予防にもなるのでおすすめです。最近、塩飴が熱中症予防として注目されているのも、同じ効果があるためです。

家での熱中症が危険、というお話もしましたが、室温調節も欠かせません。適温であっても、湿度が体力を奪うこともあります。窓を開けたり扇風機を使うなどして、除湿するようにしましょう。

<応急処置>
熱中症の症状を緩和するためには、体温を下げ、水分を補給することが重要です。「熱中症かも……」と感じたら、まず、エアコンの効いた室内に移動して、水分(できれば塩分を含んだスポーツドリンク)を摂りましょう。近くにそのような場所がなければ、日の当たらない場所で休息を。

体温を下げる方法はいくつかあります。服をゆるめて、通気性を良くする。うちわなどであおぐ。氷枕や濡れタオル、ドリンクなど冷たいものがある場合は、首筋やワキの下、足のつけ根に当てて冷やすのもいいでしょう。

ここに挙げた対処法は、熱中症の兆しを感じられたレベルでの対処法。嘔吐、意識障害など、症状が激しい場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 


 

熱中症対策で重要なのは、熱中症が危険だということを理解して、「自分が今、症状が出ているのか」をしっかり判断することです。リスクヘッジの重要性が叫ばれている昨今、ゆるみがちな夏にこそ、仕事だけでなく、自分のカラダへのリスク管理を見直しましょう。

 

参考:

『熱中症』 田中英登著

大塚製薬 熱中症からカラダを守ろう

熱中症ゼロへ

熱中症に気をつけろ

環境省:平成25年度環境症熱中症対策に係る地方自治体等担当者向け講習会資料

 

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

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