2016.10.05 Wed
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印象も健康でも損している 猫背をいますぐ直したくなる6つの数字(1/1ページ)

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スマホが手放せない現代人。無理な姿勢を長時間続けた結果、首や肩のコリを訴える人は年々増加しています。その中でも気をつけたいのが「猫背」。頚椎の歪み、筋力不足など、あらゆる悪影響を連鎖的に引き起こします。代表的な例として、PCを打つ時の前傾姿勢、スマホをいじる時の俯き姿勢など、肩甲骨のポジションが悪く、腹筋や背筋を衰えさせてしまうスタイルは、これぞ猫背、といえます。

また健康を損なうばかりか、印象面でもだらしないイメージを与えてしまうにも関わらず、自分で自分の猫背状態を認識する機会が少ないため、改善意識を持ちにくいのもやっかいなところ。

そこで今回は、「いますぐ猫背を直したくなるマインドセット」を、鍵となる数字を用いて論理的に説明します。教えてくれるのは、ミス日本受賞経歴を持つ、ビューティープランナーの長坂靖子さん。他人から良い印象を持たれるにはどうずればいいか、良い姿勢を保つために何をすればいいか。このふたつを徹底的に研究した長坂さんに、ビジネスマンにとっての印象面、フィジカル面、両方の観点から、猫背であることのデメリット/猫背を直した時にもたらされるメリットについて伺います。

 

監修  長坂 靖子nagasakasensei

ビューティプランナー。株式会社インプレックス代表取締役。1985年ミス日本受賞を機にモデル活動を開始。日本ウォーキングセラピスト協会代表理事として、正しい姿勢や歩き方を学べるウォーキングスクールを開校しているほか、メディア出演や講演会、健康・美容食品のプロデュースなどで幅広く活躍中。近著に『お腹ひっぱりダイエット」(青春出版)などがある。

http://imprex.jp

 

 

人の第一印象が決まる時間は、最初の3~10秒の間

 

瞬時の判断で物事がドンドン仕分けられていく、ビジネスサイクルがとても速い現代。限られた時間の中で、自分の意図を相手に的確に伝えなければいけない、高いコミュニケーションスキルが求められています。それには何よりも、最初に良い印象を持ってもらうことが肝心です。心理学でもしばしば「初頭効果」という言葉で説明される通り、人間は物事の最初の記憶で相手の印象を決めてしまい、一度刷り込まれた印象を後から変えるにはとても時間がかかるというデータがあります。

印象が決まるまでの時間はわずか3~10秒。初対面ならまだ名刺交換さえ終わっていないかもしれません。その短い時間の中で相手に与えられるのは、言葉ではなく見た目の情報。この時、「猫背」が原因で悪い印象だけ残してしまったとしたら……? うわべはうまく進行しているように見えても、「第一印象は暗くて覇気がない人だった。本当にこの人を信用してもいいのだろうか」といったマイナスなイメージが、後々まで相手の心の隅に影を落とすことになります。猫背がクセになっていたとしても、最初の3秒、シャキっとするのは必須です。

 

 

対話中でも、姿勢を含めた“見た目”の印象で5割が決まる

 

アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが行った実験の結果で「メラービンの法則」というものがあります。これは対話において、相手から発せられた「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」それぞれの受け止め方について調べたもので、人の印象を決定づける要素の割合は以下の通りとなっています。

55% 視覚(見た目、身だしなみ、しぐさ・表情)

38% 聴覚(声の質/高低、大きさ、テンポ)

7% コミュニケーション(話す言葉の内容)

会話に臨む時、多くの人は何を話すか、その言葉・内容に注意を払いますが、会話中であっても、印象を決定づけるものの5割以上を「視覚」が占めています。当然姿勢も対象に。ここでも出ました、「話している内容はいいのに、なんだかうさんくさい……」。せっかく練り上げた事業計画が、自身の姿勢の悪さでイメージダウンすると考えれば、いかに猫背が不利益なものかが感じられるかと思います。

 

 

猫背を直せば、声も好印象に。合わせて9割印象アップ

 

メラービンの法則によれば、人の印象を決める要素として「聴覚」も重要とされています。猫背の人の場合、前のめりで肺が圧迫されており、声を出すために重要な肺活量が、本来より減った状態に。背筋をのばし胸を張ることで肺が正しい位置に収まれば、肺活量が増えて声にハリが生まれ、自分の言葉が相手にしっかり届くようになるでしょう。この「聴覚」における変化を先の「視覚」と合わせると、会話中の印象を決める要素の9割を押さえたといえます(単純計算ですが……)。

ちなみに、肺活量が増えれば酸素を多く取り込むことで血流量が増えます。良い姿勢を保つことで、ゆるんでいた筋肉の活動量も増えますので、基礎代謝があがってメタボ対策に一役買うというのもポイントが高いですね。

 

 

猫背を直せば、背筋スッキリ。身長だって1cm高く見える

 

体を支えるのに最も重要な役割を果たす背骨。背骨には24個もの小さな骨が重なっているわけですから、正しい姿勢で背筋を伸ばせば縮んでいた骨も自然と伸びます。正しい姿勢を取ることで1cmほど身長が伸びる、姿勢が悪すぎる人の場合は3cmほど高く見えることもあるというのが長坂先生の持論です。

ちなみに、フランスの皇帝ナポレオン一世の身長は163cm。決して背が高いとはいえませんが、常に姿勢を正していたといいます。皇帝としての威厳を感じさせる姿勢の大切さを感じていたのでしょうか。

 

 

3つのカーブと1本のラインを意識するだけで姿勢改善&筋トレに

 

良い姿勢とされるのは、背骨を横から見た時、頸椎、胸椎、腰椎がそれぞれに3つのカーブを描きS字のようになっている状態。また同じく横から見た時、耳、肩、中指(手をまっすぐおろした状態)、くるぶしが1本のラインになっていれば、良い姿勢といえるそう。この理想的な3つのカーブと1本のラインを維持するのに必要なのが、背中、腰、腹、臀部などの筋肉です。

猫背を直し、理想のカーブ&ラインをキープするということは、健全な筋肉の発達を意味します。日常生活の中で、「姿勢を良くしよう」と意識するだけで筋トレになり、また筋肉の引き締め効果でおのずとスタイルアップも叶うとなれば、やらない手はありません。

 

 

たった7日間で、猫背は矯正できる

 

染み付いたクセを取り除くのは簡単ではありません。それでも、強い意識を持って改革を継続することで必ず姿勢は変わっていきます。ここでは姿勢をよくするためのヒントを紹介します。1つずつ集中して進めていけば、7日間で正しい姿勢に近づくことができます。

ヒント1「自分の体のゆがみを自覚する」

 

目をつぶって立ってみてください。この時、フラフラするなら体がゆがんでいます。同じ手でカバンを持つ、同じ足を組むといったクセによってさまざまな歪みが発生し、歪みのタイプによって改善アプローチも変わってきます。首が左右どちらかに傾いていないか、両肩の高さが同じか等々、さまざまな角度から自分の姿勢を見直し、棚卸ししてみることが大事です。

 

ヒント2 正しい姿勢を覚える

 

全身が映る鏡やガラスの前で、正しい姿勢で立ってみましょう。注意するのは次の5つのポイントです。

 

◆つま先とかかとを揃えて立つ ◆ヒップを内側に引きしめる ◆腹筋に力を入れ、背筋を伸ばす ◆肩甲骨を引き寄せ、肩の高さを揃える ◆首の後ろの筋肉を使い頭を引き上げる

 

この姿勢に窮屈さ、不自然さを感じるとしたら、体が歪んでいる証拠。意識して正しい姿勢を身に付けましょう。

 

ヒント3 正しい歩き方を身に付ける

 

歩いている時間は、良い姿勢をキープする筋肉を育てるための、絶好のエクササイズタイム。上半身にふらつきが出ないよう重心の移動に気を配り、一歩一歩地に足をつけるつもりで太もも、大殿筋、腹筋にまで力をいれます。無意識のうちにラクな歩き方で筋肉を甘やかしていないかどうか。自分で自分を律しましょう。

 

ヒント4 呼吸法を覚える

 

パソコンやスマホの使い過ぎなどで疲れた時は、姿勢が悪くなるだけでなく、自律神経のバランスが崩れて、不眠など体調不良が起きやすい状態です。呼吸法によって自律神経のバランスを整えることができます。休憩時間に姿勢を整えて正しい呼吸法を行えば、自律神経の乱れを改善し、ついでに都度、良い姿勢を意識し直して気持ちも背筋もリフレッシュ。一挙両得の小ワザを身に着けましょう。

 

◆正しい姿勢で立ち、足は腰幅に ◆丹田がふくらむよう意識し、鼻から息を吸う ◆口からゆっくりと長く息を吐く。息を吐き切るイメージで

 

正しい姿勢のままで行うのがポイントで、肩が上下していないか、そして背中が反ったりしていないか注意すること。1分間に4~6回程度の深い呼吸を意識しましょう。

 

ヒント5 好印象を与えたい相手を具体的にイメージする

 

良い姿勢を身に付けたら、具体的な「対象」をイメージしましょう。上司、同僚、取引先、面接官……自分がどんな相手と接するのか。そしてその人は自分のどんな姿勢、声、ふるまいを好ましく感じてくれるか、それを具体的に考えます。姿勢は相手との向き合い方、つまりコミュニケーションそのもの。基本的な良い姿勢に加えて、相手に合わせる柔軟さを持ち合わせることで、いっそう自分らしさが伝わり、魅力的に映ることでしょう。

 

ヒント6 正しい姿勢と歩き方を繰り返して筋肉量を増やす

 

正しい姿勢、正しい歩き方は全身の筋肉を満遍なく使います。継続すれば、自ずと筋肉が鍛えられ代謝もアップします。意識をそらさず集中して、一挙手一投足を運びましょう。

 

ヒント7 自分を俯瞰して見つめる目を持つ

 

せっかく身に付けた正しい姿勢。これを継続し、より効果的に見せるには、自分自身を客観視する力が必要です。一瞬身につけた! と思っても、無意識でだんだん元に戻ってしまう。猫背であることを自覚していない状態とはつまり、他人からどう見られているか配慮に欠けている状態。この意識の欠落は、見た目を構成するあらゆる要素において悪影響を与えます。服装はTPOに合っているか、髪や髭は相手に不快感を与えないよう手入れしているか、靴やバッグの汚れまで気を配っているか……よくよく見渡せば、姿勢の悪い人ならば、至らない点が多々見つかるはずです。こうしたウイークポイントを少しずつでも改善することが相手に好印象を与え、いつか「信頼」という形になって、あなたを成功に導いてくれるでしょう。

 


 

ヒント5〜7の中には、特に重要な示唆が詰まっています。姿勢を整えるには、自分を俯瞰する作業が伴うもの。良い姿勢を学び実践する過程で、「自分の態度が相手に不快な思いをさせていないか」など、自分を客観視して相手の立場に立って自然と考えることができるようになると長坂先生は言います。
積年の課題である猫背を改善するついでに、コミュニケーション力もアップ。こんなおいしい話はめったにありませんね。もっと深いメニューやコツを知りたい方は、長坂先生の著書『一瞬で高感度を上げる姿勢力』に詳しく紹介されていますので、ぜひ手にとってみてください。

 

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