2016.09.14 Wed
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男のお肌の曲がり角はいつ? 男もスキンケアをすべき3つの理由(1/1ページ)

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女性のスキンケアって、大変そうですよね……。

オフィスで働く女性をみていると、ランチに出かけるほんの一瞬でも万全の紫外線対策をしたり、エアコンの空調が乾燥しているといっては保湿スプレーを顔にふきかけ、夜はお肌に悪いからと飲み会を切り上げて早寝する……。そんな女性達を遠巻きに見て、「男に生まれてよかった!」とひそかに思ったこと、一度ぐらいはあるのでは?

しかし男性のみなさん、スキンケアをいつまでも「他人事」で済ませていていいのでしょうか? 性差はあっても同じ人間、皮膚組織は男も女も変わらないハズ。なのに多くの男性は、たいてい洗顔したら洗いっぱなしの野放し状態です。このまま手入れしなくても、男の肌は本当に大丈夫なのでしょうか?

 

男と女の肌のお手入れを比較してみると……

職場の男性と女性に一日のスキンケアについてヒアリングを行い、表にまとめて比較してみました。

男女比較表1

 

男性:「朝起きたらせっけんで顔を洗い、その流れでヒゲを剃って、洗い流したあと乾燥が気になる日はローションを塗って完了」
女性:「朝起きたら低刺激の洗顔料で念入りに泡だて、洗い流したあとすぐ化粧水で肌の潤いを補給し、乾燥を防ぐ乳液と、目元のハリを維持するための美容液を塗布。メイクの前には紫外線の感度が異なる2種類の日焼け止めを塗り、保湿効果のあるベースメイクとファンデーションを塗ってスキンケア完了」

朝の手入れだけをとっても、これほど工程数に差があったとは……。女性の準備に時間がかかるのも納得です。

メイクとは肌の老化を隠すもの、と意地悪な見方をする男性も少なくないですが、こうやって内訳を見てみると、それぞれ保湿や紫外線カットなど、素肌の健康を維持するための努力であることがわかります。将来的にも健康な肌でいるためにここまでの努力が必要なのだとしたら、何のケアもしていない男性の肌は一体どうなってしまうのでしょうか? 本気で不安に思った編集部。男性美容研究家の藤村岳さんに意見を伺いました。

 

 

専門家が語る、「男のお肌の曲がり角」

thoughtful businessman

女性のあいだでは「女の肌の曲がり角は25歳」などと言われているようです。25歳を過ぎれば、加齢と共に肌のコンディションが下降。それを食い止めるためにスキンケアは欠かせない……というセオリーです。これって男性にもいえることなのでは?

「男性の肌の曲がり角はだいたい40歳前後で、老化は一気にガクンとやってきます」と藤村さん。

この急激な変化は、まさに冒頭で懸念していたような、男性側の油断が仇になります。男性は女性より皮膚が厚く、それに伴って肌内のコラーゲンやエラスチンなども豊富。若いうちはケアを女性のようにしなくてもリカバリーできていましたが、加齢の波には勝てません。女性は若い頃から危機意識を持って鏡に向き合うので、20代から表れるわずかな肌の衰えも敏感に察知します。曲がり角を自覚したあとは、年齢に応じて衰えていく肌をフォローするケアを行うため、老化曲線は比較的緩やか。対して男性は、年齢とともに肌力は落ちているにも関わらず、それを察知できていない人が多い。自覚はなくとも衰えは進行し、紫外線などのダメージも蓄積され続けます。そしていよいよ積もったダメージが目に見えてきた時、慌ててスキンケアを始めようにも何をしていいかわからず、そのまま時間が過ぎ、一気に老けてしまうパターンが多いと言います。

 

男もスキンケアをすべき理由①:

UV対策を怠ると中年以降、シミが急激に増加

Elderly man's face

中年男性から寄せられる具体的な肌悩みで、一番多いのはシミ。特に若いころ紫外線を気にせず日焼けをしてきた人は、曲がり角以降、顔全体にシミが浮き出てきます。顔に大きなシミがある人と対話する時、ついつい目がシミにいってしまいますよね。当然、老けたイメージを上塗りしてしまいます。

最新の研究では、紫外線に当たりすぎると、活性酸素が発生して免疫力が下がり、自律神経のバランスが崩れやすくなることがわかっています。紫外線を含めた「光害」が注目されるなか、特に近赤外線とブルーライトが肌に深刻なダメージを与えるとの発表も。最新の日焼け止め商品はそれらに対処できるものに変わってきています。男性はまず、こういった光が及ぼす害を知っておくことが重要です。

 

男もスキンケアをすべき理由②:

保湿対策をしないと、皮脂のベタつきが一層ひどくなる

Man with bare

「テカる男はモテないだろう」という思い込みにより、過度な洗顔等で皮脂を取りすぎている男性は多いです。また、保湿はベタベタするから苦手……と敬遠される傾向も。しかしそのベタつきの原因、実は皮脂の取りすぎにあるとしたら……?

男の肌の皮脂分泌量は10代後半から60代くらいまであまり変わりませんが、対して水分蒸散量は年齢と共にどんどん多くなっていきます。洗顔やシェービングで不要な潤いや角質を取り過ぎたあと保湿を怠ると、肌はむき出しの皮膚表面をウイルスなどの外敵から守ろうと、さらに多量の皮脂を分泌することに。保湿が不十分で皮脂だけが過剰分泌されていく状態では、ベタつき、テカリのみならず、肌内部の乾燥が進み、それによるシワなども懸念されます。

 

男もスキンケアをすべき理由③:

肌の健康は、体の健康や仕事の姿勢に影響する

Human skin

皮膚は、腸に次ぐ表面積を持つ第二の免疫器官と言われます。気温の変化、細菌やウイルスの進入、体の水分の蒸散を防ぐために重要な器官であり、皮膚を健康に保つことは健康維持にもつながります。

たかがスキンケアと侮ってはいけません。肌の健康を見た目の問題だけでなく健康の問題ともトータルに結びつけることまで思い至る、そんな細やかな人は仕事ができて出世していく傾向にあるそうです。した方がいいとわかっているなら、すべきこととしてすぐさま実行に移す。肌との向き合い方は、実は、仕事など人生への姿勢をも表すバロメーターでもあると藤村先生はいいます。

 

「男のスキンケアはじめ」は、肌質の見極めから

Young man washing face

男性にもスキンケアが必要なことは、十分おわかりいただけたことと思います。それではいざメンズスキンケアに取り組む場合、何からはじめればいいのでしょう?

男の肌はズバリ、タイプの見極めが大事。まずは自分の肌のタイプを知るため、以下の洗顔方法を試してみましょう。

1. いつもと同じように入念に洗顔する

2. 洗顔後、15分〜20分放置する

洗顔後の肌の反応により、以下のような「肌タイプ」がわかります。

a. 洗顔後でも1〜2分で全体がベタベタしてくる→脂性肌

b. 洗顔して5分ぐらいするとピリピリする、乾燥してくる→乾燥肌

c. 洗顔後しばらくすると額や鼻はベタベタ、でも頬あたりはカサカサになる→混合肌

d. 洗顔中もしくは洗顔後すぐにピリピリして赤くなってくる→敏感肌

それではタイプ別に、スキンケアの心得をご紹介していきます。

 

男の肌タイプ別ケア方法

▼脂性肌

洗顔後すぐに顔がベタベタしてくるのは、皮脂の分泌が活発な脂性肌。しかし皮脂が多い=水分も多いとはならず、表面が皮脂でベタベタしていても、内部は乾燥しているインナードライが進行していることも。

ケア方法▷ベタつきを嫌って、洗顔後に何も塗らないのは絶対NG。すっきり洗い落としたら、皮脂が過剰に分泌される前にローションなど軽い質感のコスメで保湿する習慣を。

▼乾燥肌

洗顔してしばらくするとピリピリする、乾燥する、という人は乾燥肌や敏感肌の可能性が高いです。肌の水分・皮脂量がともに不足ぎみな状態。どちらかというと女性の方が多いですが、最近は男性のあいだでも増えています。

ケア方法▷洗顔後にしっかりとローションで水分を補給したあと、クリームなど油分の入ったリッチな質感のものでケアを。

▼混合肌

額から鼻にかけてのTゾーンはべたつく一方、頬からアゴにかけてのUゾーンはカサカサ粉が吹いたようになってしまうなら混合肌。部分ごとに脂性肌と乾燥肌の性質が入り混じっています。男性によく見られるタイプがこれですが、乾燥している頬よりもTゾーンのテカリの方が目立つので、乾燥部分を無視して自分の肌を「脂ギッシュ」と思っている男性も。

ケア方法▷洗顔や保湿にメリハリをつけること。脂っぽいTゾーンは念入りに洗顔し、乾燥しがちなUゾーンは軽めに。保湿はその逆にするなど、意識してスキンケアを。

▼敏感肌

最近、特に増えているのが、敏感肌の男性。乾燥肌と似ていますが、化粧品に含まれる化学物質などに反応したり、すぐにピリピリして赤くなってしまうタイプ。大人になってからアトピー性皮膚炎を発症する人もいます。

ケア方法▷洗顔・保湿ともに刺激の少ない敏感肌用のアイテムを使用。ひどい場合は皮膚科で診てもらうのがベスト。

 

年齢にあったメンズコスメを選ぼう

アイテムを選ぶ際、上記の肌タイプに加えて、自分の年齢にも合ったものを探しましょう。よくいるのが、10〜20 代の時に大流行した特定のブランドを、20〜30代でもいまだに使い続けている男性。何に切り替えるべきかわからないのか、面倒くさいのか、惰性で買っている人が多いようです。本当にそれがいまの自分の肌に合っているか、一度見直しするのが大事です。年齢によって服装を変えるように、化粧品も年齢に合わせて変えていくことが必要です。

 

アルコールが入っているものはなるべく避ける

どの肌タイプであっても、アルコールがたくさん使われているものは、さらなる乾燥を招くこともあるので避けたほうがいいでしょう。昔ながらの男性用コスメは意外と入っていることが多いので注意が必要です。

 


 

このようにスキンケアの重要性を理解できた人は少しがんばって1週間、だまされたと思ってやってみてください。適切な保湿をすることで、肌が生き生きとしてくるのが実感できるはず。そのうち歯磨きのようにやらないと気持ち悪いと思うくらいになり、習慣化できればしめたもの。そうなれば、面倒くささとの葛藤もなくなり、仕事やプライベートなど各方面で、スキンケアの好影響が現れることでしょう。

 

男性美容研究家  藤村 岳fujimura_kirisumi

大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行い、料理、健康などの生活情報誌に携わる。そんな中、男性が読む美容記事を女性ライターが書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとしてテレビ・ラジオ・雑誌など各メディアに出演。講演、イベントなども行う傍ら男性用コスメのプロデュースも行う。最新の著書は『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』宝島社。

男性美容研究所

Photo by Thinkstock/Getty Images(トップのイラストを除く)

 

 

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