2013.10.15 Tue
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男のメンテナンス A to Z

土を使ったフレンチを食べて、食の安全を考える! (2/2ページ)

 

 

絶品!土のスープ。「なんにも味つけしてないなんて……」

 

三皿目は「野菜のブイヨンと土のスープ」。見た目のインパクトはこれが一番かもしれません。トリュフを一口かじってから飲んでほしいとのアドバイスを受け、ゴクリ……ヒロシ、どう? 「今まで生きてきた中で一番おいしいスープです!」。ニンジン、玉ねぎなどの野菜をバターで炒め、土を混ぜ、煮てから裏ごししただけ。器のふちに藻塩がついていますが、スープ自体には一切味つけしていません。野菜の旨みと土のミネラルのハーモニーで、ヒロシ、感動です。

 

ゴボウと土の相性が抜群です

ゴボウと土の相性が抜群です

 

コースはさらに続きます。4皿目はゴボウ、イシダイ、天日干しの米を使った「土のリゾット」。ゴボウなど土の中で育った野菜はなんとなく、土とよく合うのがわかりますよね。5皿目からはデザート。「土のアイス」は、土ペーストに和三盆を使った上品なお味です。そして最後は「土のグラタン」。トリュフ入りのブリュレの中央に土のソースを置いて焼き上げた、温かいデザートです。土の部分に味はないですが、甘いブリュレにさらに奥行きが出て、一層まろやかに。土は周りを引き立てるスーパー食材なのですね。

 

特殊な機械で削りだすことでなめらかな口触りを実現した、土のアイス

特殊な機械で削りだすことでなめらかな口触りを実現した、土のアイス

 

グラタンは、土ソースと食べることで味に奥行きが出る

 

田辺シェフは、10年ほど前から土を使った料理を作っていました。テレビ番組で披露して絶賛されたのを機に、ときどきドレッシングやソースにして出していたそうですが、フルコースを出すことにしたのは今年1月から。付き合いのある園芸用品メーカー「プロトリーフ」の勧めで、土のフルコースを出すイベントを一日だけ行ったところ世界中から注目を集めたため、その後も予約客に振舞うことにしたのです。田辺シェフにとって「土は野菜の延長」。日本では昔から、土粥など土を食べる習慣がありました。フランスでは海水を料理にしているのだから、野菜や稲のある土も食べることができて当たり前のはず。しかし今は農薬を使っている畑や田んぼがほとんどであるため、土を食べることは危険な行為となってしまったのです。

 

シェフのポリシーは、「いい食材を食べることが大事」だということ。魚介類は漁師から、野菜は信頼できる生産者から無農薬のものだけを直接仕入れており、市場を通ったものは使いません。「スーパーで売られている肉や野菜は農薬だらけ。『土を食べて安全なんですか』なんて聞いてくる人がいるけど、じゃああなたたちが普段食べているものは安全なのかと逆に聞きたい。うちで使っている土のほうがよっぽど安全ですよ」と、食材に疑問を持たない日本人に警鐘を鳴らしてもいるのです。

土の料理を始め、「ヌキテパ」では最小限の味つけしか行いません。いい食材は、味つけなどしなくてもそれだけで充分においしいから。ヒロシも、土だけでなく「野菜の味ってこんなにおいしいんだ!」と、一口食べるごとに目を輝かせていました。「うちの店は若い女性は来るけど、若い男はほとんど来ないね。いいものを食べれば心も体も豊かになる。回転寿司に10回行くなら、そのお金でいいお寿司屋さんに行ったほうがずっといい。これを読んだらヌキテパに来てよ。本当においしいものを食べさせてあげるからさ!」という熱いメッセージをいただき、ヒロシも乱れた食生活を改善させようと決意したのでありました。田辺シェフ、ごちそうさまでした!

 

「また来いよな」「はい!」

「また来いよな」「はい!」

 

ヌキテパ

[ショップインフォ]
ヌキテパ
東京都品川区東五反田3-15-19
03-3442-2382
営業時間 12:00~15:00(13:30 L.O.)、18:00~23:00(21:00 L.O.)
定休日:月曜日
「土のフルコース」1万円より。事前の予約が必要です。

※この記事は2013年10月現在の情報です。ご利用の際は事前にホームページ等でご確認ください。

 

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