2014.06.09 Mon
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

吸いたい気持ちをリセット! ビジネスマンの“デキる”禁煙方法

第六回 仕事と喫煙、吸いたい理由を知ることの重要性(3/3ページ)

フラッシュバック現象から学ぶ、吸いたい理由を知ることの重要性

フラッシュバック現象から学ぶ、吸いたい理由を知ることの重要性

――リセット禁煙についてお話をうかがってきました。喫煙や禁煙にまつわるさまざまな思い込み、勘違いをリセットすることがそのまま、大きな障壁である「欲求」を抑えてくれるのかなと思います。

磯村:最後にもうひとつ、潰しておきたいポイントをお話します。「なんとなく」「なぜか」と、喫煙の理由がわからないという人もいます。わけもわからず吸いたくなる瞬間があるという。気持ちはわかりますが、「引き金」は必ずあるはずです。理由がわからない居心地悪さが結局、喫煙の印象を強くしてしまっているケースがあります。私はこの症状の方とお話しする際、「フラッシュバック現象」を例に出します。戦地から帰ってきた兵隊がわけもわからずにたびたび恐怖に襲われる。それは戦地の経験に由来するのですが、戦地での「いつどこでとんでもない恐怖が起こるかわからない」という緊張状態が続いてしまっているんです。

――トラウマにも近いですね。

磯村:そう。原因がわかればその恐怖は消えるはずなんです。なぜなら、フラッシュバックが起きて恐怖を感じているその場所は、戦地ではないのですから。脳科学の研究でも何か引き金があってこそ、強い感情が引き出されるとされています。戦争であれば当然、恐ろしい体験が数多くあるわけで、その引き金は大変な数あることでしょう。たとえば戦地で、田んぼの茂みに隠れたゲリラと銃撃戦になった経験があったとします。彼の記憶の中では風がザワザワと吹いて稲穂が揺れ、その直後に銃撃がはじまった。そうするとこのザワザワが引き金になっているのです。自宅の近くで同じように、風に揺れる稲穂を見たら、それが原因とわからずに恐怖に襲われる。ここではその結びつきが明らかにしてお話してますが、当の本人の記憶では結びつかないことが多いのです。例に挙げていますが、戦争では数限りないこういった事象があるわけで、わけもわからない恐怖を繰り返し感じ、外に出られなくなってしまう人が多いのも理解できます。

――克服するためにはどうすればいいのでしょうか?

磯村:引き金があって、そのための反応であるという連鎖を知ることです。反応が起こるたびに反芻し、学習を積み重ねます。刺激を受けて生まれる人間の感情は、その直前に起きたことと関連付けられて記憶されることがわかっています。「タバコを吸いたいな」という感情にも同様のことが言えるはずなんです。

――なるほど、そこでこれまでお話してきた話が効くわけですね!

磯村:はい。しばらくやめられたはずなのに一本吸ったら戻ってしまった人は「止まらない回路」が当てはまりますし、ストレス解消の一本に火をつけた時、これまでのお話を理解している方ならばそのストレス解消方がニコチン切れのストレスの解消にしかなっていないことを思い出すかもしれません。

 


 

リセット禁煙の仕組み、ここまででひとまず終了です。終盤に近づくにつれ、ひとつひとつのお話が、点と点がつながるように結びついてくるのがご理解いただけたのではないでしょうか? もう、本連載だけでも禁煙を決意された方もいらっしゃるかもしれませんが、次回はいざ実践する際に気をつけたいこと、本連載のきっかけになった磯村さんの著書「リセット禁煙」をご紹介して、最終回としたいと思います。

 

<さあ禁煙に取り組もう! 気になる内容をもう一度チェック!>

>>ビジネスシーンと喫煙の関係性は?

>>フラッシュバック現象から学ぶ、吸いたい理由を知ることの重要性

 

連載インデックス 第一回 意思の強さでは禁煙できない? 禁煙の本質とは 第二回 吸いたくて止まらない回路とは? 断つべきは習慣ではなく欲求 第三回 ここがヘンだよ、その禁煙方法? 喫煙依存の恐ろしさ

第四回 タバコで解消できるストレスはタバコによるストレスだけ! 第五回 喫煙習慣であなたの「しあわせ」が奪われる? 第六回 仕事と喫煙、吸いたい理由を知ることの重要性 第七回 リセット禁煙の仕上げは「やってみる」こと

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

■オススメ記事はコチラ

 

    

【メンズホロス】produced by リーブ21 TOP

ページTOPへ