2014.05.12 Mon
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吸いたい気持ちをリセット! ビジネスマンの“デキる”禁煙方法

第二回 吸いたくて止まらない回路とは? 断つべきは習慣ではなく欲求(2/3ページ)

 脳がタバコを覚えちゃう? 一生消えない「止まらない回路」

脳がタバコを覚えちゃう? 一生消えない「止まらない回路」

 

――喫煙も立派な依存症、というお話がありました。依存症と聞くと、やめるのが大変なことや、やめたと思っていた人がひとたび口にすると大参事に……といったエピソードが思い浮かびます。

磯村:そのとおりです。多くの依存症に共通しますが、喫煙にも「止まらない回路」が存在します。同じ刺激を繰り返しているうちに、脳が次から次へと欲求が止まらなくなる回路をつくってしまうのです。依存症の場合は”報酬系”と呼ばれる神経回路が中心になっていることがわかっていますが、報酬系は欲求や快楽をつかさどる器官と言われています。ここに依存の原因となりうる刺激を繰り返し与えると、満たされては次々に欲望が起こり、半ば自動的に行動をとるような一連のプログラムがスタートしてしまう。そして恐ろしいことに、一度この回路ができてしまうと、一生消えないのです。これが「ひとたび口にすると」元の木阿弥になってしまう理由です。

――一生消えない……衝撃です。

磯村:もちろん一回ではできません。二回、三回と続けるうちにどこかの時点で完成してしまう。タバコであればニコチンが脳に作用して、脳から順繰りに次の神経、次の神経に……と送っていくわけですが、2回目より3回目と、それぞれの神経間の連絡が強くなります。

よくたとえられるのが、自転車です。自転車に乗る練習もまた、繰り返しですよね。いずれ乗れるようになると、いつまでも乗れますよね? 間が空いたとしてもすぐに思い出す。これは何度も練習している間に、脳の”海馬”という場所に回路ができて、残り続けるからです。自転車の例はほかにも示唆に富んでいて、一度乗れるようになると「転べ」と言われても転べません。転べたとしても、体をかばいながら転ぶはず。

――回路が体を自然に動かす。

磯村:そう。スイッチが入ってバランスを取ります。タバコも1本でスイッチがオンになってしまうんです。指で挟み口にくわえて、ライターで火を点けて、と一連の動作が自然に。人によっては2~3時間で次のタバコ、人によっては半日後や一日後で済むかもしれませんが、一度スイッチが入るとなかなか脱出できない。前回紹介した、損傷すると依存が断たれるとみられている脳の部位「島」は、この回路の通り道になっている可能性があります。

お酒やギャンブルもゲームの課金も、ほとんどの依存症は同じようなメカニズムを持っています。ちなみにアルコールの場合は、生まれつき回路ができているケースがあることがわかっています。そんなにお酒を飲む習慣がない人でも、飲み始めると止まらない、そんな人が周りにいませんか? この人たちは、ほどほどのところで切り上げることができず、依存症にもなりやすいのです。

きっかけは何でもいいのですが、「1本でも戻ってしまう」ことを覚えておいてほしいです。でないと、意思の弱さを理由にしてしまうでしょう。

 

>>やめるのはタバコを吸う「習慣」ではなく、タバコを吸いたい「欲求」

 

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