先生教えて! 恋の健康講座

草食系男子時代の裏に、ストレスホルモンの影あり

草食系男子を生み出す、ストレスとの関係

今や社会的にも広く認知され、その存在が当たり前のようになった「草食系男子」。しかし、女性や恋愛に対して積極的になれないことに、真剣に悩んでいる人も少なくないようです。男子はなぜ草食系になってしまうのか――。『ホンマでっか!?TV』で大人気の脳科学者、澤口俊之先生に教えていただきました。

先生教えて! 恋の健康講座/草食系男子時代の裏に、ストレスホルモンの影あり

「草食系男子にもいくつかのタイプがありますが、一般的にテストステロンなどの男性ホルモンや、ストレスホルモンが関係していますね」

人は男性も女性も、男性ホルモンと女性ホルモンの両方を持っています。澤口先生によると「ホルモンの比率によって“男性脳”の人と“女性脳”の人に大きく分けられる」そう。“男性脳”とは、古くから狩猟を行う役割を持っている男性に発達した脳の特徴で、攻撃性やアクティブ性が強い傾向があると言われています。一方、子どもを産み、育てる女性に発達してきた“女性脳”は、コミュニケーション能力などが高いと言われています。

草食系男子はいわゆる”男性脳“の性質が弱い男子、という考え方ができ、生まれ持ったホルモンバランスがすでに、草食系男子としての特徴を決定づけるという説もあるそうです。もちろんここには日々の生活環境や、対人関係が影響することも。

「ストレスホルモンは男性ホルモンを減らしますから、特徴である積極性が奪われ、恋愛への興味もなくなってしまうんです」と、澤口先生。オンとオフのように分けて考えがちですが、仕事のストレスが原因で草食化しているタイプも理論上、あり得ますね。

 

脱・草食系男子にストレス発散と、あの貝をオススメ

草食系男子からの脱却を図りたい人にとって、大敵なのはストレス。いかに発散できるかが重要です。

一番良いのは、運動です。特に、激しい運動。論文では『1週間に1回、72分だけでOK』『スカッシュなどがいい』というデータが出ているので、週に1時間~1時間半ほど、球技系の激しいスポーツするのがいいと思います。あとは、スクワットですね。筋トレをすると男性ホルモンの代表格・テストステロンが分泌されます。筋肉量の多い下半身強化で、一挙両得です」

ストレスを遠ざけることで男性ホルモンを守ることが、脱・草食系男子の第一歩。その方法が運動ならば、身も心もアクティブに変化して、恋愛を呼び寄せることもできそうです。最後に、男性ホルモンを高める効果がある食材も教えてもらいました。

「魚介類、特に貝類、中でも牡蠣につきますね。牡蠣は亜鉛とビタミン類が豊富で、その相乗効果で精力が強くなると昔から言われています。亜鉛は、テストステロンも高めてくれますし、牡蠣は本当に良い食べ物です。通常、研究でこういった効果を調べる場合は2ヶ月から半年くらい必要ですが、牡蠣ですと食べた当日や翌日にすぐ効果が高まる可能性も指摘されています。テストステロンなどの男性ホルモンの量はダイナミックに変動しますから、まずは牡蠣から始めてみるのも良いと思いますよ」

草食系男子が好き、という女性もいるでしょうし、肉食系男子もしかり。どちらにもプラスマイナスありますが、気になるアナタはまず、ストレスの溜まり具合をチェックをしてみてはいかがでしょうか。

 

監修:人間性脳科学研究所 澤口俊之
取材&文/あつしな・るせ イラスト/タナカケンイチ

 

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知っておきたい、恋愛と脳のメカニズム

恋する男性は、脳から恋愛ホルモンが出まくりなんです

恋をすると、女性はキレイになる。これには科学的な根拠と、驚きの理由があるようです。かたや男性には、恋愛によって脳が活性化して、健康で魅力的な男になれるというウワサも……。真相を『ホンマでっか!?TV』で大人気の脳科学者、澤口俊之先生にお聞きしました。

先生教えて! 恋の健康講座/知っておきたい、恋愛と脳のメカニズム

「そもそも、恋愛するのは人間だけです。さまざまな研究が進められてきましたが、脳レベルで見たときに、恋愛というのは非常に高度な脳の働きによるものだということがわかってきています。脳の一部である前頭眼窩皮質が、恋愛に大きく関係しています」

人間の行動の多くは、脳が司るモノ。人間特有の行動である恋愛に、脳が深く関係しているのも当たり前といえば当たり前ですね。中でも大きく関係しているという、前頭眼窩皮質にはどんな役割があるのでしょうか?

「前頭眼窩皮質とは眼窩(眼球を覆う骨)の上にある脳の部位で、脳全体の中でも特に高度な働きをしています。恋愛をすると、この部位が活性化するんです。さらにここは、体内ホルモンをコントロールする“HPAアクシス(以下、HPA系) ※”という重要な領域とも直接つながっています」

脳内の視床下部~下垂体~副腎皮質系の相互ネットワークであるHPAアクシス。恋愛で作用する前頭眼窩皮質が活性化することでこのHPAアクシスから、いくつかのホルモンが分泌され、それらが“恋愛ホルモン”と呼ばれています。この恋愛ホルモンがそれぞれ、恋する男女に好影響を与えてくれるというわけです。
「たとえば、女性らしさを形成する女性ホルモンのエストロゲンです。エストロゲンが分泌されると、肌つやがよくなる。恋をした女性の肌つやが良くなる、というのはここからきています。男性ホルモンとして代表的なものはテストステロンで、これには筋肉の成長促進や性欲増進の作用があります。テストステロンとも密接な関係があるドーパミンの分泌もそのひとつ。これは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、快感や学習能力を高めたりします。

テストステロンには、公平性やリーダーシップ、イノベーション(革新性)を高める効果があると、最近の研究でわかったそうです。恋愛をしてテストステロンが増えれば、社会的にも認められるという好循環が起きる可能性も。また、快楽ホルモンとも呼ばれるドーパミンが大量に出ると、元気ややる気がみなぎってきます」
HPAアクシスの機能が高まれば体の免疫力の向上、下がればストレス耐性が弱まったり、性ホルモンが出なくなることで落ち込みがちになるというお話も。前頭眼窩皮質にはじまる、恋愛と脳のサイクルがいかに重要か、おわかりいただけましたか??

 

恋愛スイッチでドーパミン分泌、心身に好循環を!

恋愛で分泌が促進されるホルモンが、なにかと男を上げるのをアシストしてくれるのは間違いなさそうです。とはいえ、いちばん難しいのが「恋愛する」ことなわけで……。そこで重要なのが“恋愛スイッチ”とも考えられる、ドーパミンの分泌です。

「人間は、視覚で多くの情報を取り入れています。出会ってわずか0.5秒で前頭眼窩皮質が反応して、恋愛モードになるという論文もあります。つまり、一瞬の視覚によって恋愛のスイッチが入って、ドーパミンが分泌するわけです。
ですから、魅力的な女性を見ることが、ホルモンを分泌させるための1つの方法ですね。ウエストサイズ÷ヒップサイズで表される『ウエスト・ヒップ・レイシオ(WHR)』という数値があるのですが、これが0.7、つまりくびれがある女性を見ると、男性の脳は勝手に判断して、ドーパミンが活性化されると言う研究もあります」
ドーパミンの分泌を促すには、女性のスタイルが大切になるのですね! でも、彼女がいる人は彼女以外の女性をジロジロ見るわけにもいかないと思うのですが、カップルでできる男性のドーパミンを増やす方法はありますか?
恋の駆け引きもまた、ドーパミンを増やすきっかけになりうるとか。

「ドーパミンには“ギャンブル効果”という作用があります。人間はギャンブルで勝つと、高揚感や興奮によりドーパミンが出ますが、そのドーパミンによって勝ったという快楽を脳が学習して、負けると逆に快楽を欲求するようになります。そのように勝ち・負けを繰り返しているうちに、ギャンブルにはまっていくわけです。

この効果は、恋愛に関しても確認されています。恋愛が安定しすぎるとこのギャンブル効果がなくなるので、女性には時々男性の要求を断ることをオススメしたい。デートを適度に拒まれることを繰り返していると、ギャンブル効果でドーパミンが活性化しますから」

ひと目ぼれに恋の駆け引き……。恋愛の楽しみそのものが、健康に好影響を与える恋愛ホルモンの活性化と切っても切れない関係であることが、よーくわかりましたね。冬が終わり春が来れば、恋の季節も到来です。恋をして、心身の健康にも良い循環を!

 

監修:人間性脳科学研究所 澤口俊之
取材&文/あつしな・るせ イラスト/タナカケンイチ

 

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恋をしている時に体調を崩さないのには理由があった!

免疫力のカギを握るのは、バランスの取れた「自律神経」

「恋愛中は風邪をひきにくい」という噂を知っていますか? 眉ツバのようなこの説、どうやら根拠があるらしいのです。彼女にお見舞いに来てもらうという一大イベントができないじゃないか! という意見はさておき、この噂を医学的見地に基づいて考証していただきました。教えてくれるのは、遺伝学と免疫力の研究をしているスペシャリスト、埼玉医科大学免疫学教授の松下 祥先生です。そもそも恋愛中って、体になにが起きているのですか?

先生教えて! 恋の健康講座/恋をしているときに体調を崩さないのには理由があった!

「風邪をひきにくいということは、免疫力が高まっているということ。そこで免疫力と恋愛の関係を考えていきましょう。ポイントとなるのは、内臓の動きを司っている自律神経。この自律神経は、免疫力の質と量を支配する大事な機能を持っています。自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っているもの。緊張、ときめき、忙しい時などには交感神経が働いている。逆にリラックス、癒し、満足感を感じている時などは副交感神経が働く。緊張とリラックスのどちらも、自律神経にとってなくてはならないものなんです」

自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく保たれている時に正常に機能する、ということですね。でも、常にリラックスしているほうが体には良さそうな気もしますが……。

「そもそも交感神経と副交感神経とは何をする神経系なのか。副交感神経が働くと免疫細胞がつくられる。その細胞は、交感神経によって骨髄から粘膜やリンパ節などの末梢にまで運ばれていきます。副交感神経だけが働いても、細胞が生まれるだけで運ばれていかない。逆に交感神経ばかりが働きすぎると、今度は細胞が枯渇してしまいます。そういう意味で、交換と副交感のバランスが大切なんです」

ちなみに、交感神経が働く時間帯と、副交感神経が働く時間帯というのもあるそうです。午後3時前後が最も交感神経の働く時間。その12時間後である午前3時前後は、副交感神経が働いている。日中に忙しく動き、夜はゆっくり眠るという日内リズムを毎日繰り返すことも、自律神経にとって大切というわけ。昼夜逆転している人、生活リズムが整っていない人などは注意が必要です。

ところで松下先生、仕事で神経を張り詰めている間は風邪をひかないのに、多忙な時期を抜けると途端に体調を崩してしまう人がいます。忙しくしていれば風邪をひきにくいのなら、リラックスする必要はないのでは?

「忙しい時期ほど風邪をひかないというのは、交感神経の働きです。緊張状態が続くと、交感神経によって免疫細胞が末梢まで総動員される。それはもちろんいいことですが、永遠には続きません。副交感神経を働かせて細胞をつくらないと、枯渇してしまいます」

緊張とリラックスを、適度な間隔で、交互に行う必要があるというわけですね。

 

>>ドキドキとリラックスの繰り返し=恋愛は理想的な健康法!

 

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