仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑩

「あきらめてはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑩/「あきらめてはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「あきらめてはいけない」

 


 

何かをあきらめることは勇気が要ります。あきらめないでがんばることが美徳とされることは多く、それは努力して結果が伴わなかった時にも「あきらめずにがんばったこと」として評価されがちです。しかし、なかなか目標を達成できない時ほど、「あきらめずにがんばることが成功に繋がる」という考えにハマってしまいがちです。本当は「目標を達成する」ということが目的なのに、「あきらめてはいけない」という常識に囚われすぎて本質からずれていることが多くあります。特に、その対象が困難であればあるほど結果に繋がらず、ストレスになってしまうことが多いのです。なにかうまくいっていないことがあるのなら「あきらめる」という選択肢を持つことも大切です。

たとえば自身のサイトに集客したいと思った時に、考えに考え抜いて周りを説得した、とっておきの策でチャレンジしていたとします。自信があるときほど「結果が出ていない」という事実は受け入れがたいものですが、冷静に現実を見つめ、「続ければいつか結果が出る」と考えるのではなく、結果が出ていない以上、別のアプローチを考えてみることも必要です。「あきらめてはいけない」という常識にとらわれなければ、集客方法を変えてみたり、自身で集客すること自体はあきらめて、集客を得意とする人や企業と手を組むなど、思い切った発想の転換も出てくるはずです。

これは恋愛にも置き換えられます。自分の好きなタイプがはっきりしているからといって、理想を追い求めすぎると、なかなか出会うことがなかったり、理想の人だと思っていても付き合ってみると「違った」ということがあるかもしれません。恋愛や結婚生活がうまくいっている人に聞いてみても、はじめから「自分にはこの人しかいない」と思える人と出会い、良い関係を築けているという人はあまり多くはないはずです。まずは、自分の恋人に対する条件を3つだけに絞り、それに当てはまる人なら興味をもって接してみることも大切です。そうした中で多くの可能性を広げ、良きパートナーに出会うことができると思います。

「あきらめてはいけない」という常識に囚われてしまうと、ほかの方法を失う可能性があります。ひとつのやり方に固執せず、周りの目を気にしないで自分にあった方法を見つけるためにも、時にはあきらめることも肝心です。

 


 

10回にわたって連載してきた「仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識術」も今回で終了です。これまで紹介してきた「常識」は一見、社会人としての生活を円滑にしてくれそうなものばかり。事実、そのとおりの役割を果たしてくれることもありますが、それにとらわれ過ぎると失うものがある。そんな気付きを得ていただけたなら、幸いです。

仕事にストレスはつきもの。いろんな見方を持つことで心身への負担を下げ、うまく付き合っていきましょう!

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
株式会社リコレクト代表取締役/OKラインメンタルトレーナー
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑨

「自分を天才だと思ってはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑨/「自分を天才だと思ってはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「自分を天才だと思ってはいけない」

 


 

有頂天になるな、うぬぼれるな、と小さいころからそう教わってきた人がほとんどだと思います。実際大人になり、職場で後輩や部下を相手にした時に、同じようなことを言っている人もいるのではないでしょうか。この教えも一面では正解ですが、絶対の常識ではありません。ちょっとしたことで褒められたり、モテはやされて「調子に乗るなよ」と釘をさされることがよくありますが、しかし考えてみてください。
自分で自分のことを天才だと思える瞬間なんて、なかなか味わえるものではありません。その多くは調子に乗ったり、うぬぼれただけなのかもしれませんが、多くの人が見つけられずにいる”自分の才能”に気付いた瞬間なのかもしれません。頭ごなしに否定してしまって、もしかしたら偉大な才能の芽を摘んでしまうことになる可能性もあります。

中には調子に乗らせたほうがいい人もいます。調子に乗って失敗すれば、前述したように「有頂天」だ「うぬぼれ」だと叩かれるであろうことは周知のとおりですが、そのうえで調子に乗れるような人は、プレッシャーにも強く、結果に責任を持てている証拠なのです。それを後押ししているのは”自己肯定感”です。自分の才能を認め、それが自分や組織の目指す結果とつなげられれば、たしかな自信とともに取り組めます。この状態で責任を背負いながら結果を出せれば、その才能はさらに伸びると思います。

「自分を天才だと思ってはいけない」という常識は日常的に感じることは少ないかもしれません。むしろ天才だと思う瞬間、うぬぼれる瞬間を想像することの方が難しいかもしれません。小さな「調子に乗るな」の積み重ねで、人は自分の才能を見つけるという作業を知らず知らずのうちに遠ざけているのです。この記事をきっかけに、いつか「自分を天才だと思う」瞬間が来たときに、否定するのではなく自信をもって受け止められる準備をしておいてください。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「あきらめてはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
株式会社リコレクト代表取締役/OKラインメンタルトレーナー
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑧

「人と争ってはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑧/「人と争ってはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「人と争ってはいけない」

 


 

敵をつくりたくないという感覚は誰にでもあります。しかしステップアップする時は、ライバルのような存在がいたりしませんか? 大企業は常にライバル企業と戦って成長しているし、チーム内で競争があった時に競争相手をしっかりと認識して勝負したら、自身のパフォーマンスも上がったなんてことはよくある話です。本当に戦いたくない人は戦わなくてもいいと思いますが、戦いたい人は戦って得るものもあると思います。

和を重んじることはとてもすばらしいことです。一方で、組織の中で浮いてしまうような突き抜けている人への憧れの念も、潜在的な社会通念として見え隠れしてるように思います。自分のために、チームのために、時には衝突し、非難されることをもいとわない人たちへの憧れはある意味、「人と争ってはいけない」という常識に縛られる自分たちへの不満の裏返しなのかもしれません。ぶつかってまで自分の意思を貫くことには責任が伴います。そのプレッシャーの中で選んだ行動がぶつかることなのであれば、それはその人の幸せにつながっていることだと言えます。そのための手段を「人と争ってはいけない」という常識で押し込めることは、ストレスです。

争いとはストレスを生むような気がしますが、実は戦うことでストレスがマネジメントできる場合もあります。戦わないことのほうがストレスを抱えてしまう人もいるのです。何も殴り合いをしろと言っているわけではありません。ただ盲目的に争いを避け、和を重んじるあまりに自分の感情を封じ込めないでください。それはあなたの可能性を小さくしてしまう行為です。傷つくこともあるかもしれませんが、自分の言いたいことを正しく認識し、感情と思考を一致させたうえで、行動した結果であれば、相手にも伝わるし、きっと得るものがあると思います。 

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「自分を天才だと思ってはいけない」。

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑦

「自分は恵まれていると考えなければいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑦/「自分は恵まれていると考えなければいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「自分は恵まれていると考えなければいけない」

 


 

自分が不幸せな時に「自分よりもっと苦しい人は世の中にたくさんいるのだからもっと頑張ろう。」と、自分も苦しいハズなのに知らない誰かと比べることで、自分はまだマシだと考える人が多いような気がします。今回は、そういった「自分が恵まれていると考えなければいけない」という常識についてです。

本当に、自分が不幸せな時に自分より苦しい人がいるから……と、心から思えるでしょうか?そう思考しようとしているだけで感情は追いついていないと思います。「自分が恵まれていると考えなければいけない」という常識のせいで、自分の感情と向き合わず前向きに考えなければという思考が働いているのです。自分が本当はどう思っているのか、向き合うためには「自分が恵まれているかどうか」の視点で物事を考える必要はありません。

誰もが「恵まれている」と思うであろう大富豪がいたとします。しかし彼はお金に執着がなく、「恵まれている」と言われても一切ピンとこないので、他人と比べて無理矢理自分は恵まれていると思い込もうとしても、感情はついてきません。ましてや自分より不幸な人がいるという思考は、やがて「あんなに不幸な人たちがいるのに自分は……」と、罪悪感につながります。ただでさえ感情と思考の不一致でストレスを感じているのに、さらにツラい思いをすることになるのです。

自分は恵まれていると心から思うのであればいいのですが、不幸だなと思うのだったら、自分は今不幸なんだと感じていることを認識することが大事です。どんな時でも「自分は恵まれていると考えなければいけない」と常識で自分を保とうとするのは、すごくストレスになります。近ごろブラック企業が大きな問題になっていますが、ニュースで報じられるのは深刻なケースであることが多く、「それに比べたら自分はまだまだ」という考えに陥りがちです。「それに比べたら」と考えてしまうと、自分の幸せとの対話を辞めてしまっていることになります。自分にとってどんな働き方が良いのか、今の仕事は自分の幸せに繋がっているのか考えてみてください。もしかしたら「世の中ではブラック企業と言われている環境のほうが力になるから、そのほうが自分にとっては幸せ」という人がいてもおかしくはないはずです。

自分が恵まれているかどうか、決めるのは自分の感情と、自分の幸せです。ツラい時はツラい、不幸だと思ったら不幸だと認めながら、いつか本当に望んでいる幸せを掴み、心から自分は恵まれていると思える自分になりましょう。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「人と争ってはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
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1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑥

「努力をしなくてはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑥/「努力をしなくてはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「努力をしなくてはいけない」

 


 

日本人は努力好きで、努力をしないで結果を得ることに対して罪悪感が強い人が多いような気がします。スポーツ選手に「1か月後に試合がある。1回も練習しないで勝つのと、毎日すごい苦しい練習をして試合に負けるのと、どっちがいい?」と聞くと、意外にみんな、苦しんで負けるほうがいいと答えるのです。ワールドカップの決勝でも同じことが言えるか、というとそうではありません。きっと手段は問わず、勝つことだけを求めると思います。努力をすることが勝利につながっているように見えて、勝利に対しての渇望が薄かったりします。本当に勝たなければいけない状況であれば、努力の量ではなく結果を導くための最良の手段を選ぶはずです。

努力をして何を得ているのか考えてみてください。結果に結びつくのが本来の姿で、努力したこと自体に満足していたら、それは結果が出なかった時の予防になってしまいます。努力をすることは大切ですが、どこで満足感を得るかが重要です。

「結果が出せないから努力する。」「努力をしたならば仕方ない。」という考え方では、2時間じゃダメだから5時間にと、努力の量で満足感を得ようとしてしまいます。そうではなく、結果のためにする努力とは、2時間やっても5時間やってもダメだったら10時間にするのではなく、1時間にしてもいいし、量ではなく質ややり方で考えてみるということです。最大限の努力で最大限の結果を得ようとするのではなくて、最小限の努力で最大限の結果を出すという方向に持って行けるかどうかが、とても大事になります。結果を出すために必要なことだけをやるからには「努力をしなくてはいけない」という常識は邪魔になってくるのです。結果と努力がちゃんとつながっているかどうかを見極めましょう。そこがつながっていないと努力することにこだわり続け、結果が出ていないのに「自分の努力がたりないからだ、もっと努力しなきゃ」「ああまだ足りなかった、もっとやる」と、いつまでも自分の実力を受け入れることができなくなってしまいます。

努力自体が悪いわけでも、努力自体がストレスになるわけでもありません。努力と結果がつながっていて、結果を得るための努力であれば問題ないのです。努力する日々が苦しければ、それがなんのための努力か、今一度考えてみてください。努力をすればいい、というものではなくあなたにとって最善の方法が見つかると思います。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「自分は恵まれていると考えなければいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
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1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑤

「みんなと仲良くしなきゃいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識⑤/「みんなと仲良くしなきゃいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「みんなと仲良くしなきゃいけない」

 


 

経験が少ない若い世代に顕著なのですが、みんなとつながっていることが自分の自信になっていることがよくあります。自分に自信が持てないから、みんなと仲良くできていることで満足感を得ているのです。だんだん仕事で自立してきたり、経験を重ねていくと「別にみんなと仲良くする必要ないのかな」と思えるのですが、心の中で「この人とは仲良くできる」「この人は嫌いかも」と思えていても、「みんなと仲良くしなきゃいけない」という常識に縛られてしまっている人が多くいます。

みんなと仲良くしなくてはいけないと思いこむことで、選択することをやめてしまう弊害が起きています。みんなと仲良くすることは一見アクティブに見えるけど、実は「誰とでも」という状態ですごく受け身なことです。きちんと自分で選択していかないと、相手次第でストレスがかかってきてしまいます。みんなと仲良くしようと思っているのに、相手に嫌われると「自分だってあまり好きじゃないのに、がんばって仲良くしようとしてるのになぜ?」とストレスが溜まってしまいます。相手が自分のことをどう思うかなんてわからないのに「みんなと仲良くしなくてはいけない」という常識の中にいるとそれすら忘れてしまい、コントロールできないものを無意識にコントロールしようとして、ストレスがかかってしまうのです。

以前に自分の感情は無意識に湧いてくるものだとお話ししました。自分の感情、他人の感情、他人の思考、他人の言動や行動などはすべてコントロールできません。自分の思考と行動だけはコントロールできるので自分も好きになろうと努力することはできますが、この状態ではもしグループの中で少しでも人間関係がギクシャクしたら、自分の落ち度を探し始め、自己否定にとらわれてしまう可能性もあります。

きちんと好きな人、仲良くしたい人を選択して、たとえ嫌われていても、その人と仲良くしたいと自分が選んでいれば、一方通行な状態で自己否定に陥ることはありません。和を重んじているつもりが、周り次第の自分になってしまっていないか、たまに見つめなおす時間をつくってみてください。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「努力をしなくてはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
株式会社リコレクト代表取締役/OKラインメンタルトレーナー
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識④

「愚痴を言ってはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識④/「愚痴を言ってはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「愚痴を言ってはいけない」

 


 

「愚痴を言ってはいけない」、これは言う側にとっても聴く側にとっても注意したい常識です。「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」の時にもお話しした内容と近いのですが、本当はツラい、何かに困ってる、などその思いを口に出したいだけなのに、ほとんどの人はそれがいけないことだとねじ伏せようとします。そうすると、ネガティブなことを考えてしまう自分に対して自己否定感を持ち、それ自体がストレスとなるのです。愚痴を言われたくない人も、ポジティブでいることを強要する人の思考と似ています。愚痴に巻き込まれたくない、愚痴を聞くとこっちまで落ち込む、などと感じる人は影響を受けやすい自分を暗に認めてしまっているのです。

愚痴を言ってはいけないと思っている人は、マイナスの感情を感じたとき思考で感情を押し殺そうとします。実はこのとき、以前「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」でご説明した、感情と思考の不一致がおきているのです。愚痴はまさに感情がベースになっています。“悲しい”と感じた時は“悲しいんだ”、“楽しい”と感じた時は“楽しいんだ”と、感情をそのまま認識することが、感情と思考の不一致を防ぐうえで大事なことです。聞く側が聞かされたあとに「で、何!?」と思ってしまうような愚痴は、ただ起きたことを羅列していたり、どうして不満に感じたのかが伝わっていない場合がよくあります。愚痴を言いたくなったら、出来事だけでなくそれでどのような”感情”が生まれたのかをきちんと伝えられれば”共感”してもらえたり、間違っていれば正してくれることもあるはずです。あなたが愚痴を敬遠されていたとしたら、ひょっとすると、感情を伝えることができてない可能性もあります。

愚痴を言いたい人は、ただわかってほしい、理解してほしいだけだったりします。無理に前向きにさせたり、相手の問題を解決しようとしたらそれは聞く側にも問題が発生しているのです。
「愚痴を言ってはいけない」という常識は、自分を苦しめることもあれば、愚痴を聞いてほしい相手を退けてしまうことでその人自身を知るキッカケを失うことにも繋がります。「愚痴くらい、いつでも聞くよ」という余裕が、コミュニケーションをより深く、良いものにしてくれるのです。

ただし、愚痴を言われて「頼られている」と感じる人は注意が必要です。
愚痴を聞いている時に、相手が自分に依存していると思っていても、相手が自分を頼ってくることに過度の満足感を得ている可能性があります。
このように、人を頼る依存とは逆に人に頼られることで満足感を得ている状態を心理学的には“共依存”と呼んでいます。無為に突っぱねることもよくないですが、自分自身が共依存をおこさないように気を付けてください。

 


 

次回の“自分を苦しめる常識”は「みんなと仲良くしなきゃいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識③

「ストレスをなくさなくてはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識③/「ストレスをなくさなくてはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「ストレスをなくさなくてはいけない」

 


 

これだけストレス社会と言われる現代において、ストレスをゼロにするのは不可能です。みんなどこかでわかってるはずなのに、ストレスをなくすということを目指したがります。誰でもストレスを抱えているのはツラいので、早くラクになりたいと思うはずです。しかし、これではストレスの原因になっている問題を解決をすることがゴールなのに、ラクになることがゴールになってしまいます。問題や失敗と向き合わないで、ポジティブになることで感じているストレスにフタをしていませんか?その瞬間、突き動かしている感情は「なんとなくラクになりたい」気持ちです。しかし本質的な問題解決がない限り、その場その場のストレスはなくせても、また問題が顕在化したら同じストレスにぶつかります。

仕事でも、「仕事中も楽しくやりたい」という声を聞きますが、これもストレスをゼロにしたい発想から来ていることが多いです。仕事が終わっておいしいものを食べておいしいお酒を飲んで楽しくなればいいのに、その前の仕事中もツラい思いを減らしたい、早くラクになりたいという気持ちから、仕事に対する感情と思考が不一致をおこしてストレスの原因をつくっていたりします。しっかり仕事に向き合って、ツラいけど課題を解決してから飲むビールは格別に美味しく感じるものです。最高の状態でおいしいものを食べたり飲んだりするためには、今何をすべきなのか考えてみてください。そんなふうに考えると、目の前のストレスをなくすのではなく、問題解決のほうに意識が向くようになります。

恋愛でも一緒です。たとえば、メールを送ったのに返信がないとモヤモヤして「嫌われたのかな、どう思ってるのかな」と不安になって、返信を待たずにもう1通送ってしまう人がいます。それでも返信がないとさらに不安を感じてしまいますが、メールは相手との関係を良くするためのツールのひとつです。そのことをきちんと分かっていれば、しつこくメールすることが二人の関係を良くしてくれるのかをしっかりと考え、いい関係を築くための方法がみつかるはずです。

目の前に現れたストレスは、自分が行っていることの先にあるゴールにたどり着くために必要なことです。なくそうとするのではなくきちんと向き合うことで、ストレスの上手な扱い方が身についていきます。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「愚痴を言ってはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識②

「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」(1/1ページ)

仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識②/「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」

私たちの感情や行動のほとんどは「無意識」に行っているものなんです。それを意識で無理矢理に変えようとすると……。

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」

 


 

よくある事例で「嫌いな上司と仕事をするのがツラい」という方が結構いらっしゃいます。その中には一緒に仕事をしているだけで、過呼吸になってしまうほどストレスを感じている方もいるようです。そんな時、周りの人に相談すると「その上司のいいところを探してみなよ」「好きになる努力をしてみなよ」というアドバイスをよく耳にしますが、本人は好きになろうとすればするほどさらに苦しくなってしまうのです。

世の中には”人のことを嫌いになってはいけない”という、道徳的な概念や社会通念があります。しかし周りの人のことをみんな好きでいられるかといえば、それは不可能なことです。人の感情は90%が無意識、生理的なもので支配されていて、意識的にコントロールできるのは3~10%と言われています。誰かのことを好き/嫌いになる感情は無意識の部分で、それを無理矢理好きになろうとしても、90%の無意識の感情を打ち消すのは相当に難しいことです。心理学的にこの状態を”感情と思考の不一致”と呼んでいて当然ストレスは高まります。

この場合、上司のことを嫌いと思っているのがコントロールできない無意識の感情、無理に好きになろうとしているのが思考です。感情がコントロールできないのであれば思考を変える必要があります。そこで上司のことを嫌いなんだと認識することで感情と思考を一致させるのです。当たり前のようですが、周りからのアドバイスや社会通念が邪魔をして、この認識ができていない人が多くいます。感情と思考を一致させたらあとは行動をどうするかです。嫌いだ嫌いだと考えているからといって、無為に厳しくあたったり、行動に表したらギクシャクしてしまいます。でも行動は、思考と同じくコントロールが可能です。嫌いでいることを否定しなくて良くなれば、ストレスを生まずに思考でき、行動を切り離し、嫌いだと思っていても行動に表すことを避けられるはずです。むしろ嫌いだと思っている相手とのコミュニケーションでは、嫌いであることが前提なので、ちょっとした気遣いを受けると妙に罪悪感を感じたり、無理に好きになろうとしていたら気づけない部分にも気づくことがあるかもしれません。

冒頭のお客さんは、この考え方で今まで受け取れなかった行為が受け取れるようになり、過呼吸も収まりました。当然「嫌い」なままですが、無理に好きになろうとしていたことのストレスが主だったため、一緒に仕事をすることもできています。”人のことを嫌いになってはいけない””嫌いな人をつくってはいけない”という常識は、自分が嫌われたくない人たちで形づくられていたりします。もし嫌いな人がいて、その人のことを嫌いであることを受け入れ、行動と切り離せる状態になれば、逆に人に嫌われることを極端に恐れることもなくなるかもしれません。時には人に嫌われる役が回ってくることもあるかもしれませんが、そんな時にもこの考え方でいれば気になることはないハズです。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識”は「ストレスをなくさなくてはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
株式会社リコレクト代表取締役/OKラインメンタルトレーナー
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識①/「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」

 

OKラインメンタルトレーナーとして活躍する森川陽太郎さんに聞く、仕事のストレスとの向き合い方。ヒントは「ストレスを受け入れる」「自分の幸せと仕事を結びつける」こと。それらを邪魔するのが”自分を苦しめる10の常識”です。この連載では、その常識を裏切り、ストレスと正しく向き合うための”非常識メンタル術”を提案します。今回紹介する、苦しめている常識は「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」

 


 

今、ポジティブでいる、前向きでいることが良いことだという風潮が強すぎると感じています。そのような内容の本が出ていたり、メディアを賑わせています。「ポジティブじゃない人はダメな人」という感覚が共有されていることもあれば、逆に人にポジティブでいることを要求する人も多い。ネガティブな人を自分のそばには置かないという人は自分に自信がない人だったりします。避けてないとネガティブな人の影響を受けてしまう、という風に恐れていることの裏返しです。

ネガティブな発言や人に対して「そんなこと言うの良くないよ」や「もっと楽しいことを考えていこうよ」と言う人がいますが、そういう人ほど現実逃避をしてしまっているのです。スポーツ選手からも「苦しい思いをすれば結果に返ってくる」「厳しいトレーニングをするほどシーズンで戦える」などと聞きますが果たして本当でしょうか? 苦しい思いが報われることや頑張ったり努力したら報われることはありますが、努力しても報われなかったことだっていっぱいあると思います。ポジティブに物事をとらえようとしすぎると、「次に成功するために失敗したんだ」「この失敗が自分の経験になる」といった具合に、意識の中で失敗を成功にしてしまうのです。「失敗しても最終的には前向きにとらえればいい」という感覚で、責任感を持たなくなってしまったり、周りの人から「つらい時でもポジティブですごいね」と言われることに満足してしまいます。しかし一番重要なのは結果を出せるかどうかです。失敗したら失敗したことを認識できる力、成功したら成功したことを認識できる力を身に付け、自分のやったことに対して責任を持つことが大事です。行き過ぎたポジティブシンキングで解釈してしまうと、先の自分のためのことをしているようで、今の自分の課題と戦っていないのです。

上司に前向きな姿勢を求められたことはありませんか? 部下の感情を制限する上司は、部下を鬱にしたり、ストレスをためさせやすかったりします。逆にネガティブな感情を持っていても行動はしっかりさせる、行動の制限をかけられる上司は、部下をステップアップさせる能力が高いのではないでしょうか。

どんな人間でも、ずっとポジティブでい続けることは不可能です。やたらポジティブでいる人は、自信のなさの反動で、周りの人にポジティブに見られたかったり、がんばっているように見られたくてそうしてる場合が多々あります。行き過ぎたポジティブは疑ってみることも大事です。

 


 

次回の”自分を苦しめる常識は「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」

 

<仕事のストレスを解消する! 脱・自分を苦しめる10の常識>

「ポジティブに物事を考えなくてはいけない」 「嫌いな人のいいところを見つけて好きになろうとしなくてはいけない」 「ストレスをなくさなくてはいけない」 「愚痴を言ってはいけない」 「みんなと仲良くしなきゃいけない」

「努力をしなくてはいけない」 「自分は恵まれていると考えなければいけない」 「人と争ってはいけない」 「自分を天才だと思ってはいけない」 「あきらめてはいけない」

 

 監修 森川陽太郎(もりかわ・ようたろう)
株式会社リコレクト代表取締役/OKラインメンタルトレーナー
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法を展開。様々なスポーツの日本代表選手をサポートし、ミス・ユニバース・ジャパン講師や大手企業研修など多方面で活躍中。
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